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突然発症の右上下肢麻痺+頸部痛、鑑別は?
著者: 仁村明日香1 窪田健児1 廣瀬保夫1 矢部正浩2
所属機関: 1新潟市民病院 救急科 2新潟市民病院 総合診療内科
ページ範囲:P.799 - P.800
文献購入ページに移動患者:50代、男性。
主訴:右半身脱力、後頸部〜肩甲骨の痛み。
現病歴:職場で仕事中に臥位で仮眠を取った後、デスクワークを再開して間もなく、突然後頸部正中から両側肩甲骨にかけて疼痛と上肢の脱力を自覚し、ペンが持てなくなった。また、立ち上がるとつかまり歩行を要する程度の右下肢の脱力も生じた。疼痛も増悪傾向であるため救急要請した。
既往歴:なし。内服歴:なし。
身体所見:
●バイタルサイン:体温36.5℃、血圧(右)176/98mmHg・(左)189/106mmHg、脈拍数62回/分、呼吸数12回/分、SpO2 97%(室内気)、GCS(Glasgow Coma Scale)15。
●神経学的所見:脳神経系に異常なし、右上下肢は挙上できるが保持不可、左上下肢は挙上保持可、感覚障害はなし、位置覚正常、失語なし、消去現象なし、NIHSS(National Institutes of Health Stroke Scale)3点。
頸部単純CT:図1。
頸部造影CT:図2。
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