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文献概要
What's your diagnosis?[223]
免疫で節節が…
著者: 小田垣孝雄1
所属機関: 1独立行政法人 国立病院機構 京都医療センター 総合診療科
ページ範囲:P.818 - P.821
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患者:70代、女性
主訴:発熱、心窩部痛
現病歴:X年5月下旬、37℃台の発熱と起床時に動けなくなるほどの四肢関節周囲の痛みを自覚するようになった。その頃より食欲が低下し、水分以外は十分に摂取できず、体重が1カ月で6kg減少した。
6月末に前医を受診し、体重減少に対して食道胃十二指腸内視鏡検査、大腸内視鏡検査を施行されたが異常は指摘されず、血液検査にて抗核抗体1,280倍、抗CCP抗体>500U/mLであったことから当院膠原病・リウマチ内科を紹介受診予定であった。7月初旬にタクシーを下車し歩いている間に前兆なく眼前暗黒感が出現し、膝をつくように転倒した。数分休んでいると回復し、起き上がることができるようになったが心配になり、翌日に当院救急外来を受診した。
既往歴・薬剤歴:高血圧症(以前はアムロジピン5mgを内服していたが、数カ月前から休薬)、尿路感染症
生活歴:生活状況:喫茶店で働いていたが、体調悪化のため退職。飲酒歴:なし、喫煙歴:なし、アレルギー:特記事項なし
患者:70代、女性
主訴:発熱、心窩部痛
現病歴:X年5月下旬、37℃台の発熱と起床時に動けなくなるほどの四肢関節周囲の痛みを自覚するようになった。その頃より食欲が低下し、水分以外は十分に摂取できず、体重が1カ月で6kg減少した。
6月末に前医を受診し、体重減少に対して食道胃十二指腸内視鏡検査、大腸内視鏡検査を施行されたが異常は指摘されず、血液検査にて抗核抗体1,280倍、抗CCP抗体>500U/mLであったことから当院膠原病・リウマチ内科を紹介受診予定であった。7月初旬にタクシーを下車し歩いている間に前兆なく眼前暗黒感が出現し、膝をつくように転倒した。数分休んでいると回復し、起き上がることができるようになったが心配になり、翌日に当院救急外来を受診した。
既往歴・薬剤歴:高血圧症(以前はアムロジピン5mgを内服していたが、数カ月前から休薬)、尿路感染症
生活歴:生活状況:喫茶店で働いていたが、体調悪化のため退職。飲酒歴:なし、喫煙歴:なし、アレルギー:特記事項なし
参考文献
1)中根俊成:自己免疫性自律神経障害.臨床神経 59(12) : 783-790, 2019.
2)中根俊成,他:抗自律神経節アセチルコリン受容体抗体と自己免疫性自律神経節障害.BRAIN and NERVE 70(4) : 383-393, 2018.
3)Nakane S, et al : A comprehensive analysis of the clinical characteristics and laboratory features in 179 patients with autoimmune autonomic ganglionopathy. J Autoimmun 108 : 102403, 2020. PMID 31924415
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