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肺炎入院中のバイタルチャートに異変が…
著者: 若林崇雄1 渡邉智之1 田口遼1 石立尚路1 須藤大智1 スフィ・ノルハニ1
所属機関: 1JCHO札幌北辰病院総合診療科
ページ範囲:P.901 - P.902
文献購入ページに移動患者:特記すべき既往のない81歳、女性。
主訴:1週間持続する嘔気。
バイタルサイン:意識清明。血圧111/61mmHg、脈拍数92回/分・整、体温39.0℃(腋窩温)、呼吸数20回/分。
身体所見:右下肺野にholo coarse crackleを聴取した。
血液検査:炎症反応(WBC 9,570/μL、Neut 95%、CRP 14.59mg/dL)とともに軽度の肝障害(AST 53IU/L、ALT 38IU/L、LDH 301IU/L)と電解質異常(Na 131mEq/L、Cl 96mEq/L、K 3.5mEq/L)を認めた。
胸部単純X線:同部位に一致して浸潤影を認めた(図1)。
経過:市中肺炎と診断し、抗菌薬アンピシリン/スルバクタム 1回3g、1日4回を開始したが、改善に乏しかった。入院後の経過表を図2に示す。
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