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文献概要
オール沖縄!カンファレンス|レジデントの対応と指導医の考えVer.2.0・55
多彩な症状に、どうアプローチする?
著者: 山形未来1 知花なおみ1 徳田安春2
所属機関: 1地方独立行政法人 那覇市立病院 2臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄センター
ページ範囲:P.911 - P.915
文献購入ページに移動患者:70代、女性。
主訴:微熱、食欲不振、下肢のしびれ。
現病歴:COVID-19感染拡大に伴い自宅待機していたが、X月1日に2カ月ぶりに出勤。帰宅後から左膝下〜左足趾と右足趾にしびれが出現。食欲不振も感じるようになった。X月3日に37℃台の微熱があり、かかりつけの呼吸器内科を受診。血液検査で白血球数上昇(14,000/μL)を認めたが、経過観察の方針となった。下肢のしびれで整形外科へ紹介され、変形性腰痛症の診断を受けた。X月9日、食欲不振で食事が摂れず、微熱・下肢のしびれも改善しないため、当院夜間救急外来を受診。
ROS(+):倦怠感、喘鳴(普段から喘鳴あり。悪化していない)。
ROS(-):腹痛・嘔気、便秘・下痢、咳・痰、呼吸困難感、嚥下困難、関節痛。
既往歴:気管支喘息(50歳で発症。怠薬はないが60歳で入院歴あり、時々ステロイドの点滴を受けている)、右滲出性中耳炎(2年前)、インフルエンザ桿菌肺炎(2年前)、高血圧、アレルギー性鼻炎、脂質異常症。
薬剤歴:レルベア® 200μg 1吸入/日、スピリーバ® 2.5μg 2吸入/日、テオドール® 400mg/日、アムロジピン® 5mg/日、メチコバール® 1,500mg/日、MS温湿布® 1日1枚。
アレルギー歴:なし。
生活歴:喫煙・飲酒なし。
職業:結婚式場のフロア係(機材の運搬や掃除でよく体を動かす)。
参考文献
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