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文献詳細

雑誌文献

総合診療31巻7号

2021年07月発行

文献概要

【臨床小説】後悔しない医者|あの日できなかった決断・第16話

運命を受け入れられない医者

著者: 國松淳和1

所属機関: 1医療法人社団永生会 南多摩病院 総合内科・膠原病内科

ページ範囲:P.931 - P.936

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前回までのあらすじ 今月のナゾ
 患者は83歳・男性、教育部長・吉田の父である。昨年末から手足が効かなくなったり、むせやすくなり、整形外科・脳外科・神経内科で診察を受けたが、特に診断はついていない。パーキンソン病は否定されており、「高齢だから」というのが神経内科の診立てだった。そこで吉田が黒野に相談に来たのだ。実際に診察した筧に、黒野は「加齢か病気か」と問うて…。
 「診断エラー」とは、どの時点でそれをエラーというのだろうか? 初療時に診断がつかないことはままあるし、その後、当初の診立てが異なっていたと徐々にわかってくることもある。時に、それが取り返しのつかない結果を招くこともあるだろう。今回のタイトルは「運命を受け入れられない医者」だが、果たして運命とは? そして今回、運命を受け入れられなかったのは?

参考文献

1)木村文治,他:筋萎縮性側索硬化症100例の変遷.臨床神経 43(7) : 385-391, 2003.
2)Atsuta N, et al;Research Committee on the Neurodegenerative Diseases of Japan:Age at onset influences on wide-ranged clinical features of sporadic amyotrophic lateral sclerosis. J Neurol Sci 276(1-2) : 163-169, 2009. PMID 18962725
3)下畑亨良,他:筋萎縮性側索硬化症の発症年齢と初発症状についての検討.臨床神経 46(6) : 377-380, 2006.
4)石川宏明,他:難治性誤嚥性肺炎を契機に診断した高齢発症筋萎縮性側索硬化症の1例.日呼吸誌 3(2):297-299, 2014.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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