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巨峰の窒息解除後の呼吸障害
著者: 金井宏明1 西山秀2 佐藤広樹1 武井義親1
所属機関: 1諏訪中央病院小児科 2諏訪中央病院内科
ページ範囲:P.1035 - P.1036
文献購入ページに移動患者:5歳、男児。
現病歴:巨峰を喉に詰まらせ、自分で取り出そうとしたが排出できず、母も試みたが不可能だった。その後、顔色不良になり暴れ出して転倒し、再度自分で口に手を入れ取り出すことができたが、数秒間の意識消失を認めた。回復後、血性痰あり、頻回の咳嗽と呼吸苦が出現したため救急搬送された。
身体所見:GCS(Glasgow Coma Scale)E4V5M6、体温37.9℃、脈拍数120回/分、呼吸数36回/分、SpO2 88〜91%(室内気)、両肺エア入り不良、crackles聴取、陥没呼吸あり。
検査所見:WBC 8,940/μL、CRP 0.17mg/dL、静脈血液ガス分析:PH 7.337、PCO2 41.7mmHg、HCO3 21.8mmol/L
画像所見:胸部単純X線:両肺野に気管支透亮像を伴うびまん性浸潤影(図1)、胸部単純CT:両側肺門部を中心としたすりガラス陰影(図2)。
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