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文献詳細

雑誌文献

総合診療32巻10号

2022年10月発行

文献概要

特集 日常診療に潜む「処方カスケード」—その症状、薬のせいではないですか? 【各論】

❽食欲不振—痩せ薬リスト?

著者: 濱田治1

所属機関: 1愛仁会 高槻病院 総合内科

ページ範囲:P.1216 - P.1218

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すべての薬剤に副作用を起こす可能性があり、外来で処方された薬剤の3〜5%に副作用が出現すると報告されている1)。皮疹など特異的な副作用もあれば、食欲不振のように非特異的なものもある。特に高齢者は複数の基礎疾患があり、多数の薬剤を併用していることが多く、副作用を生じやすい。食欲不振の診療において、薬剤性を鑑別の1つに挙げることは非常に重要である。

参考文献

1)Wilson T, et al : Enhancing public safety in primary care. BMJ 324(7337) : 584-587, 2002. PMID 11884325 〈外来で処方された薬剤で、副作用が起こる頻度が記載されている〉
2)Gaddey HL, et al : Unintentional weight loss in older adults. Am Fm Physician 104(1) : 34-40, 2021. PMID 34264616 〈高齢者の意図しない体重減少の原因が記載されている〉
3)Alibhai SM, et al : An approach to the management of unintentional weight loss in elderly people. CMAJ 15 ; 172(6) : 773-780, 2005. PMID 15767612 〈高齢者の意図しない体重減少のアプローチの仕方と、薬剤性の位置づけが記載されている〉
4)Westphal JF : Macrolide-induced clinically relevant drug interactions with cytochrome P-450A (CYP) 3A4 ; an update focused on clarithromycin, azithromycin and dirithromycin. Br J Clin Pharmacol 50(4) : 285-295, 2000. PMID 11012550 〈マクロライドによる薬物相互作用について報告されている〉
5)Rathore SS, et al : Association of serum digoxin concentration and outcomes in patients with heart failure. JAMA 289(7) : 871-878, 2003. PMID 12588271 〈ジゴキシンの適正血中濃度について報告されている〉

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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