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文献詳細

雑誌文献

総合診療32巻10号

2022年10月発行

文献概要

高齢者診療スピードアップ塾|効率も質も高める超・時短術・10

「腎機能障害」でのCT、単純か? 造影か?

著者: 増井伸高1

所属機関: 1札幌東徳洲会病院 救急センター・国際医療支援室

ページ範囲:P.1256 - P.1258

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 腎機能障害がある高齢者では、「単純CT」と「造影CT」の選択に迷うことは多いです。単純CT後に「やっぱり造影が必要!」となり、再検査すれば「20分」ほど余計に時間がかかります。一方、全例で造影CT検査とするのも、検査時間が「10分」ほど長くなり、造影剤腎症のリスクも増え、得策とは言えません。適切な造影CTの選択こそ、時短診療のカギとなります。今回は、その取捨選択について考えてみましょう。

参考文献

1)García-Blázquez V, et al;EBM-Connect Collaboration Collaborators, Affiliations expand:Accuracy of CT angiography in the diagnosis of acute gastrointestinal bleeding ; systematic review and meta-analysis. Eur Radiol 23(5) : 1181-1190, 2013. PMID 23192375
2)Moos SI, et al : Contrast induced nephropathy in patients undergoing intravenous (IV) contrast enhanced computed tomography (CECT) and the relationship with risk factors ; a meta-analysis. Eur J Radiol 82(9):e387-399, 2013. PMID 23711425

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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