文献詳細
文献概要
オール沖縄!カンファレンス|レジデントの対応と指導医の考えVer.2.0・69
左手が使えない!
著者: 照屋翔二郎1 杉田周一12 本永英治1 徳田安春3
所属機関: 1沖縄県立宮古病院 2医療法人アイエスケイ杉田医院 3臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄センター
ページ範囲:P.1259 - P.1263
文献購入ページに移動患者:16歳、女性(高校生)。
主訴:左上肢の異常感覚と動かしづらさ。
現病歴:来院1年前から左手第5指の違和感を自覚し、来院9カ月前からは左手第5指が動かしづらくなり、楽器が上手く吹けなくなった。来院7カ月前からは左手の第4指や第3指まで症状が広がった。A病院を受診してビタミンB12製剤の服用が開始されたが、症状は改善しなかった。来院2カ月前に旅行先でB病院を受診して「尺骨神経麻痺の疑い」と判断され、地元での精査を勧められた。来院1カ月前から左頸部の「ジンジンするような」感覚が出てきたためA病院を再診し、精査目的に当院整形外科を受診した。整形外科で精査を継続する予定であったが、内科的疾患の可能性も考慮され、当科へ紹介となった。
既往歴:特記事項なし。
アレルギー:指摘なし。 家族歴:特記事項なし。
生活歴:楽器を演奏している。小児期に成長発達の遅れを指摘されたことはない。学校の体育の成績も大きな問題はない。
参考文献
掲載誌情報