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文献概要
特集 不定愁訴にしない“MUS”診療—病態からマネジメントまで 【総論】
❹MUSと器質的疾患—“自分との戦い”:自分を制御する技法
著者: 國松淳和1
所属機関: 1南多摩病院 総合内科・膠原病内科
ページ範囲:P.1307 - P.1310
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かなり多忙で時間的に追い詰められた外来。受付終了時刻は近づいているが、まだ患者は列をなしている。そんななか、この4カ月ずっと体中が痛いという初診患者が新たにやってきた。「4カ月も前からで、なんで今!?」という怒りが担当医にわいたが、外来における“時間圧”のなかスプリッティングを起こさせ、「こんなことで怒っているオレ」と「この状況で『こういう患者こそ危ないんだよね〜』みたいなことをさらっと言える、臨床の神のように理想化した医師」に自らを二分した結果、正直なところ菌血症など疑いもしなかったが、とりあえず実施してみた血液培養が翌日陽性となり、「菌血症」と診断され治療につながった。
かなり多忙で時間的に追い詰められた外来。受付終了時刻は近づいているが、まだ患者は列をなしている。そんななか、この4カ月ずっと体中が痛いという初診患者が新たにやってきた。「4カ月も前からで、なんで今!?」という怒りが担当医にわいたが、外来における“時間圧”のなかスプリッティングを起こさせ、「こんなことで怒っているオレ」と「この状況で『こういう患者こそ危ないんだよね〜』みたいなことをさらっと言える、臨床の神のように理想化した医師」に自らを二分した結果、正直なところ菌血症など疑いもしなかったが、とりあえず実施してみた血液培養が翌日陽性となり、「菌血症」と診断され治療につながった。
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