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文献詳細

雑誌文献

総合診療32巻11号

2022年11月発行

文献概要

特集 不定愁訴にしない“MUS”診療—病態からマネジメントまで 【各論Ⅱ】「FSS」の病態とマネジメントCaseつき

❷筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)

著者: 佐藤元紀1 伴信太郎23

所属機関: 1名古屋大学医学部附属病院 総合診療科 2中津川市地域総合医療センター 3愛知医科大学 医学教育センター

ページ範囲:P.1335 - P.1338

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◦正しく診断することが重要:診断基準を満たす患者でも、半数以上でME/CFS以外の診断となる。
◦特異的な薬物治療はない:抗うつ薬・睡眠導入薬などの対症療法や、漢方薬による治療が有効なケースもある。
◦生活指導・社会的サポートが重要:さまざまな診療科・職種が関与した包括的な治療が必要である。

参考文献

1)伴信太郎,他:慢性疲労症候群の新しい診断基準と呼称の提唱—筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)の診断基準(2017).日疲労学誌 12(2):1-7, 2017. 〈日本におけるME/CFSの臨床診断基準が提唱されている〉
2)胡暁晨,他:慢性疲労症候群に対する漢方治療—初診時の証と治療効果の関係.日疲労会誌7(2) : 49-53, 2012.
3)倉恒弘彦,他(編):専門医が教える筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)診療の手引き.日本医事新報社,2019. 〈ME/CFSの診断・治療について包括的に記述されている。症状に応じた漢方薬の選択例が述べられている〉

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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