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特集 不定愁訴にしない“MUS”診療—病態からマネジメントまで 【各論Ⅱ】「FSS」の病態とマネジメントCaseつき
❼PTSD
著者: 加茂登志子1
所属機関: 1若松町こころとひふのクリニック
ページ範囲:P.1352 - P.1354
文献購入ページに移動PTSDは稀ではないが、日常臨床のなかでは発見されにくい。持続性・難治性の「自律神経失調症状」を訴える患者が多く、トラウマ体験は積極的に語られることは少ない。安全が確保され、生活環境が整い、あるいは薬物療法に効果が認められた場合には、心理療法導入以前に寛解する事例もある。
参考文献
1)川上憲人,他:精神疾患の有病率等に関する大規模疫学調査研究—世界精神保健日本調査セカンド 総合研究報告書.2016. http://wmhj2.jp/WMHJ2-2016R.pdf(2022年9月30日現在)
2)Kessler RC, et al:Posttraumatic stress disorder in the National Comorbidity Survey. Arch Gen Psychiatry 52(12):1048-1060, 1995. PMID 7492257
3)American Psychiatric Association, 2013/日本精神神経学会(日本語版用語監修),髙橋三郎,他(監訳),染矢俊幸,他(訳):DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル.医学書院,2014.
4)加茂登志子:心的外傷後ストレス障害.福井次矢,他(編):今日の治療指針 2017, pp1004-1005, 医学書院,2017.
5)金吉晴:ICD-11におけるストレス関連症群と解離症群の診断動向.精神経誌 123(10) : 676-683, 2021.
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