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特集 不定愁訴にしない“MUS”診療—病態からマネジメントまで 【コラム】
❸総合診療医のMUS診療トレーニングプログラム
著者: 太田大介1
所属機関: 1聖路加国際病院 心療内科
ページ範囲:P.1366 - P.1366
文献購入ページに移動 本稿では、MUS(medically unexplained symptoms)に特化した総合診療医(あるいは家庭医)向けのトレーニングプログラムの1つとして、デンマークで行われている「TERM(the extended reattribution and management)モデル」を紹介し、その日本への導入にも触れたい。
ヨーロッパ諸国では、広く家庭医制度が採用されている。住民はそれぞれ特定の家庭医に登録されており、すべての医療はそのかかりつけ医を通して提供されるシステムとなっている1)。MUSを有する患者についても、総合診療医が窓口となって対応する必要がある。そのため、総合診療医にとって、MUS患者への対応を習得することは喫緊の課題になっている。
ヨーロッパ諸国では、広く家庭医制度が採用されている。住民はそれぞれ特定の家庭医に登録されており、すべての医療はそのかかりつけ医を通して提供されるシステムとなっている1)。MUSを有する患者についても、総合診療医が窓口となって対応する必要がある。そのため、総合診療医にとって、MUS患者への対応を習得することは喫緊の課題になっている。
参考文献
1)Pedersen KM, et al : General practice and primary health care in Denmark. J Am Board Fam Med 25(Suppl 1) : S34-38, 2012. PMID 22403249
2)Fink P, et al : Assessment and treatment of functional disorders in general practice;the extended reattribution and management model—an advanced educational program for nonpsychiatric doctors. Psychosomatics 43(2) : 93-131, 2002. PMID 11998587
3)岡田宏基,他:初診時に医学的に説明できないと判断された愁訴の香川県を中心とした頻度調査.日病総診誌17(6):594-601, 2021.
4)Ohta D : An introduction for the treatment and educational strategy of medically unexplained symptoms in Denmark. J Gen Fam Med 18(5) : 310-311, 2017.
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