総合診療32巻12号

2022年12月発行

Editorial

“他者に伝える”スキルと秘訣と醍醐味と

著者： 坂本壮¹ 髙橋宏端² 鎌田一宏³

所属機関： ¹総合病院 国保旭中央病院 救急救命科 ²順天堂大学医学部総合診療科 ³福島県立医科大学会津医療センター 総合内科

ページ範囲：P.1435 - P.1435

　今年10月、帝国劇場ではミュージカル“エリザベート”が開幕した。ミュージカルは多少のアドリブはあるものの、基本的には台詞や歌詞は決まっている。何度観たって大きな変化はない。しかし、“エリザベート”は何度も観てしまう。
　2017年、私は髙橋先生・鎌田先生と共通の知人を通じて出会い、意気投合。その後、青木眞先生（p.1414）宅で手作りカレーをいただきながら、「一緒に活動（“三銃士”と命名）すると、面白いのではないか」と青木先生から後押しされ、私たちは動き始めた。この“三銃士”の活動の1つにレクチャーシリーズがある。15分のレクチャーを6〜8名でつないで行うというものだ。他者のレクチャーから得られるものは非常に多い。内容はもちろん、伝え方やスキルなども。そう、今回の特集“レクチャーの達人”になるための珠玉の16のTips（p.1461）が、ここでまとめられた。