文献詳細
文献概要
特集 レクチャーの達人—とっておきの生ライブ付き! 【第Ⅰ章:カリスマ達のレクチャーの極意 医師編】
❸レクチャーの極意
著者: 山中克郎1
所属機関: 1福島県立医科大学 会津医療センター 総合内科学講座
ページ範囲:P.1444 - P.1445
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◦まず講義対象がどのような人々なのかを確認しよう。たとえば医学生を対象とした講義で稀な疾患のことを詳細に話すと、医学生は混乱して誰も講義に関心を持たなくなってしまう。しかし簡単なことばかりの繰り返しでは聴衆を飽きさせてしまう。「今回の講義はどのような人が対象か、聴衆は何に興味を持っているのか」の見極めが重要である。
◦よくある間違いは、自分の持つすべての知識を与えようとすることである。「この講義で強調したいことは何なのか」のポイントをはっきりさせる。講義時間が50分なら、50枚のスライドを作ることを原則としている。私はゆっくりとしか話せないので、それ以上作ると全部のスライドを説明できなくなってしまう。時間がなくなり説明をほとんどしないままスライドを先送りすることはできるだけ避けたい。急いでたくさんのことを話すと講師は満足するが、聞いている人の記憶にはほとんど残らない。
◦まず講義対象がどのような人々なのかを確認しよう。たとえば医学生を対象とした講義で稀な疾患のことを詳細に話すと、医学生は混乱して誰も講義に関心を持たなくなってしまう。しかし簡単なことばかりの繰り返しでは聴衆を飽きさせてしまう。「今回の講義はどのような人が対象か、聴衆は何に興味を持っているのか」の見極めが重要である。
◦よくある間違いは、自分の持つすべての知識を与えようとすることである。「この講義で強調したいことは何なのか」のポイントをはっきりさせる。講義時間が50分なら、50枚のスライドを作ることを原則としている。私はゆっくりとしか話せないので、それ以上作ると全部のスライドを説明できなくなってしまう。時間がなくなり説明をほとんどしないままスライドを先送りすることはできるだけ避けたい。急いでたくさんのことを話すと講師は満足するが、聞いている人の記憶にはほとんど残らない。
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