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雑誌文献

総合診療32巻2号

2022年02月発行

雑誌目次

特集 —withコロナ—かぜ診療の心得アップデート

フリーアクセス

著者: 山中克郎

ページ範囲:P.146 - P.147

 故・田坂佳千先生が2006年に発表された「かぜ症候群の病型と鑑別疾患」という論文は、多くのプライマリ・ケア医にかぜ診療の奥深さを教えてくれました。そして2012年に岸田直樹先生が『誰も教えてくれなかった「風邪」の診かた』(2019年 第2版)を、2013年に山本舜悟先生が『かぜ診療マニュアル』(2019年 第3版)を出版されました。この2冊で、かぜ症候群の基本的な診察法と、かぜと誤診する他の重要疾患との鑑別について、詳しく学ぶことができます。
 その後2019年末より世界で、そして日本で、新型コロナウイルス感染症がまん延しています。新型コロナウイルス感染症も、初期はかぜと同じ症状を示します。本特集では、withコロナ時代の今、改めてこの10年間にアップデートされた「かぜ診療」の基本と診断の落とし穴について学びたいと思います。岸田先生と山本先生との座談会をはじめ、本特集では独自の視点から、withコロナ時代を生き抜く「かぜ診療」の智恵も併せて、読者の皆さんにお伝えできれば幸甚です。

今月の「めざせ! 総合診療専門医!」問題

ページ範囲:P.220 - P.221

本問題集は、今月の特集のご執筆者に、執筆テーマに関連して「総合診療専門医なら知っておいてほしい!」「自分ならこんな試験問題をつくりたい!」という内容を自由に作成していただいたものです。力試し問題に、チャレンジしてみてください。

【座談会】

エキスパートが語る! withコロナ時代の「かぜ診療」

著者: 岸田直樹 ,   山本舜悟 ,   山中克郎

ページ範囲:P.148 - P.157

 新型コロナウイルス感染症も、初期はかぜと同じ症状を示します。ここでは山中克郎先生ご司会のもと、2冊の名著の著者、岸田直樹先生[『誰も教えてくれなかった「風邪」の診かた』(2019年 第2版、医学書院)]1)と山本舜悟先生[『かぜ診療マニュアル』(2019年 第3版、日本医事新報社)]2)をお迎えして、昨年10月21日にオンラインにて開催された公開収録座談会をお届けします! 近年アップデートされた「かぜ診療の診断と落とし穴」と、withコロナ時代の「かぜ診療」の重要ポイントについて、エキスパートが明快に解説します!(構成:編集室)

【総論】

「かぜ」って何?

著者: 高倉俊一

ページ範囲:P.158 - P.164

Case
開口障害を伴う扁桃周囲膿瘍の1例
患者:34歳、男性。 既往歴:特になし。
現病歴:来院5日前から39℃台の発熱、咽頭痛、来院3日前から乾性咳、鼻汁が出現し、症状が軽快しないため当院救急センターを受診した。症状について詳しく病歴聴取すると、「咽頭痛は非常に強く食事も喉を通らないほど。口も少ししか開かない。鼻汁はあるがごく軽度で、咳は咽頭痛による喉の引っかかりから生じる程度でほとんどない」とのことだった。身体所見では、開口障害のため一横指しか口が開かず、咽頭・扁桃は確認できなかった。病歴・身体所見から扁桃周囲膿瘍を疑い、頸部造影CT検査を施行し、左扁桃に周囲の造影効果を伴う低吸収域を認めた。左扁桃周囲膿瘍の診断で入院となり、切開排膿・抗菌薬開始となった。

【各論】

—かぜ診療の基本—❶せき・はな・のど型—普通感冒

著者: 藤川裕恭

ページ範囲:P.165 - P.169

Case
患者:55歳、女性。
主訴:咽頭痛、鼻汁、咳。
現病歴:5日前からの咽頭痛、4日前からの鼻汁、2日前からの咳のため、総合診療科外来を受診した。

—かぜ診療の基本—❷はな型—急性鼻副鼻腔炎

著者: 小澤労

ページ範囲:P.170 - P.173

Case
抗菌薬投与を遅らせた急性鼻副鼻腔炎の1例
患者:30代、男性。
既往歴:特記なし。
現病歴:4日前からの鼻閉、膿性の鼻汁、前屈みになると悪化する顔面の痛みと圧迫感を訴え、診療所を受診した。診察時には発熱があり、鼻と後咽頭に膿性鼻汁が見られ、副鼻腔の打診痛も認められた。経過と診察所見から急性鼻副鼻腔炎と診断したが、この疾患に対する抗菌薬の役割は限られているため、この患者への抗菌薬投与は見送り、鎮痛薬と鼻内ステロイドでまず治療を開始し、次の週に症状が持続するか、または著しく悪化した場合に抗菌薬投与を検討する方針とした。

—かぜ診療の基本—❸のど型—咽頭炎

著者: 河野圭

ページ範囲:P.174 - P.178

Case
のどの痛み、発熱を主訴に来院した1例
患者:24歳、女性。
現病歴:来院前日から、のどの痛みと発熱があり、救急外来を受診した。鼻汁・鼻閉や湿性咳嗽はあるが、そこまで目立たない。嚥下痛があるが、唾液は容易に飲み込めて、我慢できないほどではない。開口障害なし、嗄声なし。声質もいつもと変化はないとのこと。SARS-CoV-2 mRNAワクチンはすでに2回接種し、2週間以上経過している。未婚で1人暮らしであり、パートナーはおらず、1年ほど性交渉はない。喫煙歴なし。職業は会社員で、デスクワークが中心で営業などの接客はない。食事は会社でも自宅でも1人、多くても同僚の2人で短時間で行い、外食や渡航、故郷への帰省、人が集まるようなイベントへの参加はない。
身体所見:外観は概ね良好で、頻呼吸なし。咽頭は全体に軽度発赤・腫脹が見られるが、白苔はない。頸部リンパ節に腫脹なし。甲状腺の腫大圧痛なし。頸部に吸気性雑音は聴取されず。肺音も雑音は聞かれず。
経過:自然治癒しうる呼吸器ウイルスによる咽頭炎の可能性が高く、red flagサインがないこと、細菌性・COVID-19・伝染性単核球症・性感染症・亜急性甲状腺炎・非感染症性の緊急疾患は否定的であることから抗菌薬は処方せず、対症療法として解熱鎮痛薬を処方し、帰宅とした。しかし今後の経過で、咽頭痛の急激な増悪や嚥下困難などred flagサインが出現した場合には、すぐに受診をするように説明した。

—かぜ診療の基本—❹せき型—急性気管支炎

著者: 松村榮久

ページ範囲:P.179 - P.182

Case
バイタルサインとシック・コンタクトが有用であった1例
患者:36歳、男性。
主訴:発熱、咳嗽。
現病歴:特に既往歴や基礎疾患はなく、3日前までは全く健康であった。2日前より発熱、咳嗽があり、当日朝より体温39.5℃となり、当院受診。鼻汁や咽頭痛なく、喀痰、胸膜痛なし。体温40.6℃、脈拍数132回/分、呼吸数24回/分、SpO2 96%、呼吸音異常なし。胸部X線で左下葉S8に浸潤影あり。血液検査でWBC 11,300/μL、CRP 12.5mg/dL。シック・コンタクトを尋ねると、1歳の娘が2週間前に発熱、痙攣で入院し、マイコプラズマ肺炎であった。比較的徐脈を認め家族内マイコプラズマ感染と判断し、ジスロマックSR® 1g内服。翌日38℃、翌々日36℃と解熱、咳嗽も軽快した。バイタルサインとシック・コンタクトが診断に有用であった。

—かぜ症状を呈する重要疾患—❺かぜとコロナ(新型コロナウイルス感染症)の見分け方

著者: 玉井道裕

ページ範囲:P.183 - P.187

Case
行動歴を聴取することにより、コロナを診断することができた1例
患者:55歳、男性
既往歴:高血圧
内服薬:降圧薬
現病歴:来院前日から咽頭痛と咳、微熱が出現してきた。鼻水はなく、味覚障害や嗅覚障害はなかった。来院当日、38℃台の高熱と咳が悪化したため、病院受診。
生活:喫煙なし、仕事場や家族内での流行なし。
来院時バイタルサインは、SpO2 95%(ambient air)、呼吸数16回/分であり、見た目は元気そうであった。症状ではかぜとコロナの区別はつかなかった。行動歴を聴取すると、来院の5日前にゴルフの打ち上げで飲み会を行っていたことがわかった。流行は目立っていなかったが、大人数との会食があり、コロナ対応として検査を提出したところ陽性であった。

—かぜ症状を呈する重要疾患—❻かぜとインフルエンザの見分け方

著者: 大島良 ,   鈴木純

ページ範囲:P.188 - P.191

Case
患者:70歳、男性。
喫煙歴:20本/日×50年。
現病歴:COPD(慢性閉塞性肺疾患)でかかりつけ医に通院中。ある冬の夕方に急に寒気があり、発熱と少し鼻汁が出るようになった。様子を見たが、38℃を超えたため夜間救急外来受診。インフルエンザ迅速抗原検査を行い、陰性であったため帰宅となった。翌日には起きるのもつらいような倦怠感があり、咳も出るようになり、再受診した。感冒にしては全身症状が強く、よく聴くと、同居している孫がインフルエンザに罹患していることが判明。接触歴、症状からインフルエンザの事前確率が高く、インフルエンザと診断した。全身症状が強く、年齢、基礎疾患のCOPDからインフルエンザ合併症発症のリスクが高いと判断したが、胸部X線で肺炎像はなく、抗インフルエンザ薬を処方した。

—かぜ症状を呈する重要疾患—❼かぜと敗血症の見分け方

著者: 渡邉剛史

ページ範囲:P.192 - P.197

Case
患者:74歳、男性。
主訴:発熱、節々の痛み。
併存症:高血圧症、糖尿病。
現病歴:来院前日から38.5℃の発熱と全身の筋肉痛のような痛みが出現し、鼠径部の痛みが特に強かった。近医を受診し、気道症状や消化器症状はなかったものの「かぜでしょう」と言われ、アセトアミノフェンを処方された。いったん解熱したが、来院日の朝にガタガタ震えるような寒気が出現し、その後ベッドから起き上がれなくなったため救急要請した。救急搬送時、体温39.5℃、血圧85/45mmHg、脈拍数117回/分、呼吸数25回/分、SpO2 90%(室内気)の敗血症性ショックの状態であり、細胞外液輸液、ノルアドレナリン、メロペネムを開始した。身体所見では直腸診で前立腺の圧痛があり、細菌尿と膿尿を認めたことから、急性前立腺炎と診断され、ICU入室となった。入院時の血液培養と尿培養からKlebsiella pneumoniae(肝炎桿菌)が検出され、第3病日にセフォチアムにデ・エスカレーションされた。

—患者特性に応じたかぜ診療—❽高齢者のかぜ

著者: 宗像慧太 ,   山中克郎

ページ範囲:P.198 - P.202

高齢者とは?
 高齢者の診療にあたり、まずは「高齢者」の定義を行う必要があります。日本内閣府が発表する高齢社会白書では65歳以上を「高齢者」と定義していますが、皆さんは「高齢者」と聞くと、どのような人物を想像するでしょうか? アニメ『ちびまる子ちゃん』に登場するさくら友蔵のような日本のテンプレ的なおじいちゃん像から、映画『カールじいさんと空飛ぶ家』に登場するカール・フレドリクセンのようなガミガミじいさんまで、さまざまな高齢者像が頭に思い浮かぶと思います。
 筆者が外来を行っている福島県立宮下病院では、外来患者の多くが80歳を超えています。そのため筆者は「高齢者」と聞くと、80〜90歳くらいを思い描いてしまいます。しかし、これは筆者の勝手な偏見ではありません。内閣府による「自分を高齢者として認識しているか」という意識調査1)では、65〜74歳では自分を高齢者と認識しているのは55.9%と、半数近くが自分を高齢者として認識していないという結果が出ています。近年の高齢者は心身の健康が保たれており、活発な社会活動が可能な人が増えてきているということから、75歳以上を新たな高齢者の定義とすることも実際に提案されています2)。65歳以上を高齢者として扱う環境は、長寿大国日本において現実的ではなくなってきており、患者層に合わせた対応を迫られています。

—患者特性に応じたかぜ診療—❾小児のかぜ

著者: 継仁 ,   今井丈英 ,   小松﨑英樹

ページ範囲:P.203 - P.207

Case
患者:2歳、男児。
現病歴:発熱、咳嗽および喘鳴を主訴に、母親に連れられて来院。数日前から鼻汁と咳嗽を認め、今朝から発熱が出現し、息苦しそうであったため受診した。意識は清明。❶体温37.8℃。❷脈拍数120回/分、整。❸呼吸数48回/分。❹SpO2 98%(room air)。❺毛細血管再充満時間1秒。呼気性喘鳴を聴取する。顔色はやや不良で、口唇チアノーゼは認めない。咽頭発赤を認める。胸骨上部と肋間に陥没呼吸を認める。
Ⓠ上記の下線部のうち緊急性が高いことを示唆するのはどれか? ※ 解答・解説は後述(p.205)(第115回医師国家試験B問題30より)

—患者特性に応じたかぜ診療—❿妊婦のかぜ

著者: 清川晶

ページ範囲:P.208 - P.212

Case1
かぜと診断された1例
患者:34歳、妊娠27週5日の経産婦。
現病歴:3日前から軽度の咽頭痛、その後咳嗽が出現し、夜間咳嗽で入眠困難となったため受診。1週間前の妊婦健診で特記異常指摘なし。破水や性器出血、子宮収縮の自覚はなく、胎動良好。1週間前から3歳の第1子が発熱と咳嗽で小児科を受診し、感冒の診断で治療され、治癒傾向である。
 体温37.3℃、血圧107/56mmHg、脈拍数89回/分。咽頭発赤あり、白苔なし、頸部リンパ節腫脹・圧痛なし。両側呼吸音 清、心雑音なし。腹部は妊娠子宮で膨大しており軟。全身状態良好。かぜと診断され、麦門冬湯を常用量1日3回、3日分を処方。症状が軽快しない場合や増悪するようであれば再診するよう指示された。

—治療と副作用—⓫かぜ治療—漢方治療を含めて

著者: 須田万勢

ページ範囲:P.213 - P.219

Case
患者:65歳、男性。
現病歴:高血圧で当院に通院中。昨日からの「かぜ症状」で救急受診した。咽頭痛は軽度、咳はない。水様性鼻汁が多く、つらくて眠れないとのこと。「かぜが早く治るお薬」をご希望された。せっかくだから眠気が強く出る抗ヒスタミン薬としてアタラックスP® 25mgを眠前に処方した。鼻汁は改善したが、深夜に尿閉を主訴に救急外来に再度受診。よく聞いてみると、他院泌尿器科で前立腺肥大の治療を受けているとのことだった。

Editorial

新型コロナウイルス・パンデミックによって気づいたこと フリーアクセス

著者: 山中克郎

ページ範囲:P.137 - P.137

名古屋に住む家族と1年10カ月ぶりに再会した。2歳の孫娘がとても大きく成長していて驚いた。最初はこわがって近づいてこようとしなかったが、しばらくすると近くに寄ってきた。小さな人差し指を左右に動かし、母親のスマホを器用に操作している。生まれた時からインターネットが身近にある「デジタルネイティブ世代」なのだ。
 新型コロナウイルス感染症によって、今まで当たり前と思っていた生活が、実は非常に価値があったことに気がついた。家族との再会はとても嬉しい。そうか、こんな家に住んでいたのだったな。妻が作る家庭料理は最高だ。ご馳走が並ぶわけではないのに、家族と食べる食事は一人で食べる夕食とは比較にならないほどおいしい。

What's your diagnosis?[230]

シニアなら結核だろうが

著者: 酒見英太 ,   西輝人

ページ範囲:P.140 - P.144

病歴
患者:26歳、女性
主訴:発熱、両膝痛
現病歴:ピアノ講師と百貨店のカフェで接客をしている生来健康な独身女性。両親と3人で木造の一軒家に住んでおり、ペットは飼っていない。喫煙もアルコール常飲もせず、常用薬はない。月経は順調で最終正常月経は16日前。
入院9日前、間欠的な腹部全体痛があったものの出勤はできた。7日前、右下腹部痛、軟便と共に微熱をきたしてA医院を受診し、整腸薬のみ処方された。6日前、38.5℃の発熱と「全体的にガンガンする」頭痛が加わったため、B医院を受診。NSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛薬)、H1ブロッカーと整腸薬の処方を受け、5日前には腹痛と下痢は消失したが、夜間には熱が上がった。3日前、両眼の充血と両膝痛に気づいた。1日前、B医院を再診し、血液検査を受けてLVFX(レボフロキサシン)を処方された。WBC 14,000/μL、CRP 12.7mg/dL、ALP 1,549IU/Lということで、翌日B医院より当科を紹介され入院となった。なお、受診時には頭痛は消失していた。
●陰性症状:眼の痛み・痒み、眼脂、視力障害、耳症状、鼻症状、咽頭痛、頸部痛、嗄声、咳・痰、呼吸困難、胸痛、背部痛・腰痛、血便・黒色便、異常帯下、残尿感・頻尿、排尿時痛、排尿困難、血尿、筋肉痛、朝のこわばり、Raynaud現象、皮疹・紅斑、筋力低下、感覚障害、立ち眩み
●陰性曝露歴:発症1週間以内の加熱不十分な食物摂取、病人・動物との接触、3カ月以内の旅行(国内外、温泉、野山、海・湖沼)、1年以内の性交渉

【エッセイ】アスクレピオスの杖—想い出の診療録・22

身をもって体験するということ—「こんなもん飲めるか!」って思った

著者: 白石吉彦

ページ範囲:P.145 - P.145

本連載は、毎月替わる著者が、これまでの診療で心に残る患者さんとの出会いや、人生を変えた出来事を、エッセイにまとめてお届けします。

高齢者診療スピードアップ塾|効率も質も高める超・時短術・2

「大動脈解離・肺塞栓」を15分早く診療する

著者: 増井伸高

ページ範囲:P.226 - P.228

 大動脈解離・肺塞栓などの致死的心血管疾患は、早期診断・早期治療が求められます。ところが高齢者では、診療の途中で予想外に肺塞栓や大動脈解離を疑うこともあるでしょう。今回は、「どうすればこれら致死的心血管疾患の早期発見・早期治療ができるのか?」を解説します。

オール沖縄!カンファレンス|レジデントの対応と指導医の考えVer.2.0・61

15歳女性の周期的腹痛

著者: 嘉陽真美 ,   徳田安春

ページ範囲:P.229 - P.232

CASE
患者:15歳、女性。
主訴:月経終了後に突然始まる胃痛、腹痛、悪心嘔吐。
現病歴:半年前より3カ月毎に月経終了翌日から突然、臍周囲〜心窩部にかけて痛みが出現する。痛みは持続痛だが、時々増強する。痛みと共に、悪心嘔吐も伴う。1週間ほど持続し、自然軽快していた。腹痛が出ると学校を休んでいる。
受診13日前、月経開始。受診5日前、月経終了。受診4日前、月経終了翌日から臍周囲〜心窩部にかけて腹痛出現。痛みと悪心嘔吐で食事が摂取できなくなった。受診前日、近医小児科受診。診察では特に異常を指摘されず、ストレス性かもしれないと言われた。胃粘膜保護薬、制吐薬、アセトアミノフェンを処方され、腹痛が持続する場合は、月経後に腹痛が出ているため産婦人科を受診するように指示された。処方薬内服でも症状が改善しないため、当院産婦人科を初受診。発熱なし、血便なし、下痢なし、便秘なし、嚥下困難なし、関節痛なし、排尿時痛・排尿障害なし。睡眠はとれている。症状が出て4日間で1.7kgの体重減少を認めた。最終排便は受診前日。
既往歴:心室中隔欠損症を指摘されていたが、欠損孔は閉鎖したと言われている。
月経歴:初経12歳。28日周期、整。過多月経なし。月経困難症軽度。月経前症候群なし。
アレルギー歴:チョコレートで呼吸困難。
嗜好歴:喫煙、飲酒なし。
内服歴:レバミピド錠100mg、1日1錠、1日3回。ドンペリドン錠10mg、1日1錠、1日3回。アセトアミノフェン500mg錠、1日1錠頓服を3日前から内服。
家族歴:特記事項なし。
生活歴:中学校3年生で、バスケットボール部所属。高校受験を控えている。性交渉歴なし。

『19番目のカルテ』を読んで答える! あなたの“ドクターG度”検定&深読み解説・11

“当たり”の医者—(『19番目のカルテ—徳重晃の問診』第11話より)

著者: 山中克郎

ページ範囲:P.233 - P.235

本連載は総合診療ビギナーの皆さんに、総合診療の楽しさと奥深さを解説することが目的です。漫画『19番目のカルテ』のエピソードを深読みすることにより、総合診療医がどのような根拠に基づいて診断しているのかを理解していただければ幸いです。本連載は『総合診療』×『19番目のカルテ』のコラボ企画で、本誌編集委員の徳田安春先生・山中克郎先生が隔月で作問&解説します!

患者さんには言えない!? 医者のコッソリ養生法・9

不養生の医者、「酒を飲んでも呑まれない」方法を授かる

著者: 須田万勢

ページ範囲:P.236 - P.240

 “プチ不健康”を放置してきたツケで弱っていた貝原先生。突然現れた医神アスクレピオス(自称ピオちゃん)に半ば強制的に弟子入りさせられ、養生で健康を取り戻す方法をしぶしぶ学び始めた。「風邪」「肩こり」に続いて最難関の「肥満」に向き合い、日内断食を始めるなど心も体も変わってきた。お次は、「酒」に呑まれる人生の“壁”を乗り越えられるか!?

Dr.上田剛士のエビデンス実践レクチャー!医学と日常の狭間で|患者さんからの素朴な質問にどう答える?・23

“3秒ルール”は本当ですか?

著者: 上田剛士

ページ範囲:P.242 - P.245

患者さんからのふとした質問に答えられないことはないでしょうか? 素朴な疑問ほど回答が難しいものはありませんが、新たな気づきをもたらす良問も多いのではないでしょうか? 本連載では素朴な疑問に、文献的根拠を提示しながらお答えします!

“コミュ力”増強!「医療文書」書きカタログ・20

—他職種連携の登竜門!—「リハビリ処方」「歯科紹介」時のコミュニケーション

著者: 天野雅之

ページ範囲:P.246 - P.250

今月の文書
他職種間の紹介/口頭コミュニケーション
セッティング:他科/他職種への紹介・依頼
患者:80代、男性。慢性心不全と脳梗塞の既往あり。誤嚥性肺炎のため、総合診療科に入院した。口腔汚染・嚥下機能低下・ADL低下があり、歯科紹介とリハビリオーダーが必要であった。
【登場人物】
結崎:1年目の臨床研修医。1カ月前から総合診療科ローテーション中。
飛鳥:結崎の指導医。総合診療専門研修プログラムの責任者。
喜納:リハビリテーション部門の主任スタッフ。

【臨床小説】後悔しない医者|あの日できなかった決断・第23話

一緒に時間を過ごした医者

著者: 國松淳和

ページ範囲:P.260 - P.265

前回までのあらすじ 今月のナゾ
 新年を前に、進路に悩む西畑は、週末を利用して、今度は1人で山梨県鰍沢の「白川診療所」を訪れた。白川鐘春は髪が白く染まる年の頃で、文字どおり何でも診る医者である。長年勤務医をしてから開院して6年、民芸品店を改装した古い学校のような雰囲気のこの診療所は、患者が引きも切らない。しかし、白川の外来はすぐ終わる。患者がすぐ得心して診察室を出ていくのだ。以前ここを共に訪れた黒野が「ちょっと先の未来が読めているのかもしれない」と評した(2021年1月号)、その独特な診療の秘密が明かされる…。
 研修医や専攻医がいる現場において、「教える」ことは日常だ。その方法にはさまざまあり、効率的・効果的な教育メソッドやプログラムが日々試行されている。そうしたなかで、「臨床知」とか「暗黙知」と言われるような簡単には教えられないものは、いかに伝えられていくのだろう? 「教える」のとは別の方法とは?

投稿 総合診療病棟

大柴胡湯去大黄による薬剤性間質性肺炎を早期診断加療し、救命できた1例

著者: 石田洋子 ,   吉野鉄大 ,   正木克宜 ,   渡辺賢治 ,   福永興壱

ページ範囲:P.252 - P.255

 今回われわれは、大柴胡湯去大黄による薬剤性間質性肺炎を経験した。症例は76歳、男性。大柴胡湯去大黄に対する薬剤誘発性リンパ球刺激試験(DLST: drug-induced lymphocyte stimulation test)は陽性であり、検査結果や臨床経過を含めて総合的に薬剤性間質性肺炎と診断した。投薬中止とステロイド療法により、呼吸状態が著明に改善し、独歩退院となった。

Empirical EYE

ロジックツリーを用いた診断推論カンファレンスのススメ

著者: 小栗太一

ページ範囲:P.256 - P.258

 当院で行われている症例カンファレンスには一風変わった特徴があります。プレゼンターの症例提示から考えられる鑑別診断名をホワイトボードに記載し、それらをグルーピングしたうえでツリー状に構成し直して構造化し、系統立った鑑別診断を挙げる工夫です。これは一見するとブレインストーミングにおける手法にも似ていますが、ロジックツリー1)といわれる大手コンサルティング業界で用いられている構造的に考える手法(フレームワーク)の1つです。ロジックツリーの良いところは、既存の枠にとらわれない各人の自由な切り口によって鑑別を広げられることや、確定診断に至るまでの思考過程を互いに共有したりフィードバックしたりすることで、初学者の診断能力の向上に役立つことです。
 ロジックツリーの例として、「赤くて丸い甘酸っぱい食べ物は何?」というクイズに対する答えを挙げてみます。ある人は直観的に「苺」をイメージするかもしれません、あるいは「ミニトマト」を挙げる人もいるでしょう。どちらも間違っていませんが、構造的に考えられる人であれば、この時点では複数の答えの可能性があることを考慮して、「それは野菜なの? 果物なの? お菓子なの?」などとカテゴリーから答えをさらに絞り込むための追加の質問を出題者にすることになります。その人の頭のなかでは図1のように全体像を俯瞰して選択肢を瞬時に洗い出して、各々の可能性を比較検討するということを自然と行っているからです。

#総合診療

#医学書院の新刊 フリーアクセス

ページ範囲:P.222 - P.223

#参加者募集 フリーアクセス

ページ範囲:P.223 - P.223

#書評:誰も教えてくれなかった「風邪」の診かた—感染症診療12の戦略 第2版 フリーアクセス

著者: 倉原優

ページ範囲:P.157 - P.157

 今だから言えるが、一昔前は、風邪というのはエビデンスがあってないような診療が当たり前だった。主たる切り口は「抗菌薬が必要か否か」だった。私は感染症に強い病院で初期研修を受けたため、どちらかと言えば珍しい疾患を診ることが多く、風邪診療にわずかな不安を抱えていた。
 本書の初版が出版された2012年、風邪の医学書なんて目にしたことがなかった私は、即座に通読した。驚いた。知らないことが山のようにあった。そして、自らの不勉強を恥じた。風邪とは斯くも深い感染症だったのかと痛感した。

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目次 フリーアクセス

ページ範囲:P.138 - P.139

『総合診療』編集方針 フリーアクセス

ページ範囲:P.225 - P.225

 1991年に創刊した弊誌は、2015年に『JIM』より『総合診療』に誌名を変更いたしました。その後も高齢化はさらに進み、社会構造や価値観、さらなる科学技術の進歩など、日本の医療を取り巻く状況は刻々と変化し続けています。地域医療の真価が問われ、ジェネラルに診ることがいっそう求められる時代となり、ますます「総合診療」への期待が高まってきました。これまで以上に多岐にわたる知識・技術、そして思想・価値観の共有が必要とされています。そこで弊誌は、さらなる誌面の充実を図るべく、2017年にリニューアルをいたしました。本誌は、今後も下記の「編集方針」のもと、既存の価値にとらわれることなく、また診療現場からの要請に応え、読者ならびに執筆者のみなさまとともに、日本の総合診療の新たな未来を切り拓いていく所存です。
2018年1月  『総合診療』編集委員会

読者アンケート

ページ範囲:P.267 - P.267

次号予告 フリーアクセス

ページ範囲:P.271 - P.272

基本情報

総合診療

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 2188-806X

印刷版ISSN 2188-8051

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34巻12号(2024年12月発行)

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特集 どうする!? 健診異常—これってホントに異常なの? どう説明する?

34巻6号(2024年6月発行)

特集 医師のウェルビーイング

34巻5号(2024年5月発行)

特集 —優柔不断にサヨウナラ!—あなたの「臨床判断」を高めるケーススタディ11選

34巻4号(2024年4月発行)

特集 困ったときの漢方—この症状に役立ちます!

34巻3号(2024年3月発行)

特集 —え、ウソ!実は◯◯だった!?—“コモンディジーズ”の診断ピットフォール

34巻2号(2024年2月発行)

特集 日常診療で出合う筋骨格疾患—脳神経内科と整形外科からのアプローチ

34巻1号(2024年1月発行)

特集 —“体験型”臨床クイズで習得する!—フィジカル診断エクセレンス

33巻12号(2023年12月発行)

特集 海の外へ渡る航行者を診る—アウトバウンドにまつわるetc.

33巻11号(2023年11月発行)

特集 —続・総合診療外来に“実装”したい—最新エビデンスMy Best 3

33巻10号(2023年10月発行)

特集 ○×クイズ110問!日常診療アップグレード—Choosing WiselyとHigh Value Careを学ぼう

33巻9号(2023年9月発行)

特集 ジェネラリストのための「発達障害(神経発達症)」入門

33巻8号(2023年8月発行)

特集 都市のプライマリ・ケア—「見えにくい」を「見えやすく」

33巻7号(2023年7月発行)

特集 “消去法”で考え直す「抗菌薬選択」のセオリー—広域に考え、狭域に始める

33巻6号(2023年6月発行)

特集 知っておくべき!モノクロな薬たち(注:モノクローナル抗体の話ですよ〜)

33巻5号(2023年5月発行)

特集 —疾患別“イルネススクリプト”で学ぶ—「腹痛診療」を磨き上げる22症例

33巻4号(2023年4月発行)

特集 救急対応ドリル—外来から在宅までの60問!

33巻3号(2023年3月発行)

特集 —自信がもてるようになる!—エビデンスに基づく「糖尿病診療」大全—新薬からトピックスまで

33巻2号(2023年2月発行)

特集 しびれQ&A—ビビッとシビれるクリニカルパール付き!

33巻1号(2023年1月発行)

特集 COVID-19パンデミック 振り返りと将来への備え

32巻12号(2022年12月発行)

特集 レクチャーの達人—とっておきの生ライブ付き!

32巻11号(2022年11月発行)

特集 不定愁訴にしない“MUS”診療—病態からマネジメントまで

32巻10号(2022年10月発行)

特集 日常診療に潜む「処方カスケード」—その症状、薬のせいではないですか?

32巻9号(2022年9月発行)

特集 総合診療・地域医療スキルアップドリル—こっそり学べる“特講ビデオ”つき!

32巻8号(2022年8月発行)

特集 こんなところも!“ちょいあて”エコー—POCUSお役立ちTips!

32巻7号(2022年7月発行)

特集 —どうせやせない!? やせなきゃいけない??苦手克服!—「肥満」との向き合い方講座

32巻6号(2022年6月発行)

特集 総合診療外来に“実装”したい最新エビデンス—My Best 3

32巻5号(2022年5月発行)

特集 「診断エラー」を科学する!—セッティング別 陥りやすい疾患・状況

32巻4号(2022年4月発行)

特集 えっ、これも!? 知っておきたい! 意外なアレルギー疾患

32巻3号(2022年3月発行)

特集 AI時代の医師のクリニカル・スキル—君は生き延びることができるか?

32巻2号(2022年2月発行)

特集 —withコロナ—かぜ診療の心得アップデート

32巻1号(2022年1月発行)

特集 実地医家が楽しく学ぶ 「熱」「炎症」、そして「免疫」—街場の免疫学・炎症学

31巻12号(2021年12月発行)

特集 “血が出た!”ときのリアル・アプローチ—そんな判断しちゃダメよ!

31巻11号(2021年11月発行)

特集 Q&Aで深める「むくみ診断」—正攻法も!一発診断も!外来も!病棟も!

31巻10号(2021年10月発行)

特集 医師の働き方改革—システムとマインドセットを変えよう!

31巻9号(2021年9月発行)

特集 「検査」のニューノーマル2021—この検査はもう古い? あの新検査はやるべき?

31巻8号(2021年8月発行)

特集 メンタルヘルス時代の総合診療外来—精神科医にぶっちゃけ相談してみました。

31巻7号(2021年7月発行)

特集 新時代の「在宅医療」—先進的プラクティスと最新テクノロジー

31巻6号(2021年6月発行)

特集 この診断で決まり!High Yieldな症候たち—見逃すな!キラリと光るその病歴&所見

31巻5号(2021年5月発行)

特集 臨床医のための 進化するアウトプット—学術論文からオンライン勉強会、SNSまで

31巻4号(2021年4月発行)

特集 消化器診療“虎の巻”—あなたの切実なギモンにズバリ答えます!

31巻3号(2021年3月発行)

特集 ライフステージでみる女性診療at a glance!—よくあるプロブレムを網羅しピンポイントで答えます。

31巻2号(2021年2月発行)

特集 肺炎診療のピットフォール—COVID-19から肺炎ミミックまで

31巻1号(2021年1月発行)

特別増大特集 新型コロナウイルス・パンデミック—今こそ知っておきたいこと、そして考えるべき未来

30巻12号(2020年12月発行)

特集 “ヤブ化”を防ぐ!—外来診療 基本の(き) Part 2

30巻11号(2020年11月発行)

特集 診断に役立つ! 教育で使える! フィジカル・エポニム!—身体所見に名を残すレジェンドたちの技と思考

30巻10号(2020年10月発行)

特集 —ポリファーマシーを回避する—エビデンスに基づく非薬物療法のススメ

30巻9号(2020年9月発行)

特集 いつ手術・インターベンションに送るの?|今でしょ! 今じゃないでしょ! 今のジョーシキ!【感染症・内分泌・整形外科 編】

30巻8号(2020年8月発行)

特集 マイナーエマージェンシー門外放出—知っておくと役立つ! テクニック集

30巻7号(2020年7月発行)

特集 その倦怠感、単なる「疲れ」じゃないですよ!—筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群とミミック

30巻6号(2020年6月発行)

特集 下降期慢性疾患患者の“具合”をよくする—ジェネラリストだからできること!

30巻5号(2020年5月発行)

特集 誌上Journal Club—私を変えた激アツ論文

30巻4号(2020年4月発行)

特集 大便強ドリル—便秘・下痢・腹痛・消化器疾患に強くなる41問!

30巻3号(2020年3月発行)

特集 これではアカンで!こどもの診療—ハマりがちな11のピットフォール

30巻2号(2020年2月発行)

特集 いつ手術・インターベンションに送るの?|今でしょ! 今じゃないでしょ! 今のジョーシキ!【循環器・消化器・神経疾患編】

30巻1号(2020年1月発行)

特集 総合診療医の“若手ロールモデル”を紹介します!—私たちはどう生きるか

27巻12号(2017年12月発行)

特集 小児診療“苦手”克服!!—劇的Before & After

27巻11号(2017年11月発行)

特集 今そこにある、ファミリー・バイオレンス|Violence and Health

27巻10号(2017年10月発行)

特集 めまいがするんです!─特別付録Web動画付

27巻9号(2017年9月発行)

特集 うつより多い「不安」の診かた—患者も医師も安らぎたい

27巻8号(2017年8月発行)

特集 見逃しやすい内分泌疾患─このキーワード、この所見で診断する!

27巻7号(2017年7月発行)

特集 感染症を病歴と診察だけで診断する!Part 3 カリスマ編

27巻6号(2017年6月発行)

特集 「地域を診る医者」最強の養成法!

27巻5号(2017年5月発行)

特集 コミュニケーションを処方する—ユマニチュードもオープンダイアローグも入ってます!

27巻4号(2017年4月発行)

特集 病歴と診察で診断できない発熱!—その謎の賢い解き方を伝授します。

27巻3号(2017年3月発行)

特集 これがホントに必要な薬40—総合診療医の外来自家薬籠

27巻2号(2017年2月発行)

特集 The総合診療ベーシックス—白熱!「総合診療フェスin OKINAWA」ライブ・レクチャー! 一挙公開 フィジカル動画付!

27巻1号(2017年1月発行)

特集 総合診療の“夜明け”—キーマンが語り尽くした「来し方、行く末」

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