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雑誌目次

雑誌文献

総合診療32巻3号

2022年03月発行

雑誌目次

特集 AI時代の医師のクリニカル・スキル—君は生き延びることができるか?

著者: 尾藤誠司

ページ範囲:P.292 - P.293

今後、医療の内容は、急速かつ大きく変革していくであろう。
変革の“黒船”は「AI(人工知能)」である。
AIが最も得意とすることは、膨大な記憶、細分化された分析、そして不確実性のなかでの予測であり、これらは現時点では、まさに“優秀な医師”のコンピテンシーのシンボルでもある。
逆に言えば、AIがビルトインされた臨床現場では、これらの能力はもはや“優秀な医師”の条件ではなくなる可能性が高い。
では、近未来の医療現場において、医師が有すべき新たな能力とは何だろう? それは「問題解決」を超えたところにある臨床能力である、と編者は主張したい。同時に、それは「総合診療医」の能力の言語化と大きく関わっている。本特集を通じて、総合診療医を目指す若い医師たち、また、すでに総合診療を実践する医師たちが、自分たちの役割や技能について深く考えるきっかけとしてほしい。

今月の「めざせ! 総合診療専門医!」問題

ページ範囲:P.361 - P.361

本問題集は、今月の特集のご執筆者に、執筆テーマに関連して「総合診療専門医なら知っておいてほしい!」「自分ならこんな試験問題をつくりたい!」という内容を自由に作成していただいたものです。力試し問題に、チャレンジしてみてください。

【Ⅰ章】AIの特性と能力

❶AIに「できること」と「できないこと」

著者: 石川翔吾

ページ範囲:P.294 - P.298

Case(仮想)
時は2030年。
保険AI このままの食生活を続けると糖尿病になるリスクが注意レベルに達しました。
患者 えっ。(まあ、大丈夫でしょ…)
——
保険AI このままの食生活を続けると糖尿病になるリスクが増加します。同じ食事を継続している人が罹患する確率は45%です。
患者 えっ。(まだ大丈夫か…)
——
保険AI このままの食生活を続けると糖尿病になるリスクが危険レベルに達しました。この警告を無視し食事の改善が認められなかったので、あなたの医療保険の金額が月500円引き上げられました。
患者 えー!
——
患者 先生、何とかコイツ(保険AI)をごまかすデータをつくれないでしょうか?
医師 えっ。

❷医療・ヘルスケアにおける「AI実装」の現状と可能性

著者: 川上英良

ページ範囲:P.299 - P.302

 近年、医療・ヘルスケアの現場においても、AI技術を目にする機会が増えている。この急速なAIの導入は、2010年以降に訪れた第三次AIブームの一部と考えられる。過去2回あったAIブームでは、コンピュータの性能やデータの不足といった問題があり、現実社会の問題解決につながらなかった。たとえば、1980年代の第二次AIブームでは、専門家の知識をコンピュータに教えるエキスパートシステムが流行したが、現実世界には知識に当てはまらない例外が数多く発生することが問題となった。しかし第三次AIブームでは、「深層学習」をはじめとする技術の進歩により、人間が知識やルールを教えるのではなく、大量のデータからAIが直接パターンやルールを学習できるようになった。Pythonなどの使いやすいプログラミング言語やプラットフォームが整備されたこともあり、さまざまな分野において既存手法を大きく上回るだけでなく、人間と同等もしくはそれ以上の精度を達成している。
 医療・ヘルスケアの分野でも、皮膚画像データに基づく皮膚がんの高精度診断1)、光干渉断層撮影装置(optical coherence tomography:OCT)のデータに基づく網膜疾患の検出2)などが開発され、これらの診断技術の一部は、「AI自動診断装置」として米・FDA(食品医薬品局)の認証を得て臨床現場への実装が開始されている。

❸10年後のAIはどこまで「診断」できるようになるか?

著者: 古川渉太 ,   木下翔太郎 ,   岸本泰士郎

ページ範囲:P.303 - P.307

AIによる自動診断・診断支援(AI-CAD)とは
 情報システムは、人間が明確な目的をもって設計・開発するものであり、設計者が定義した業務しか遂行できない。そのため、AIを活用した診断支援・自動診断を実現するにあたっては、「診断とは何か」を予め明らかにしておく必要がある。
 診断を意味するdiagnosisは、「区別する」という意味のギリシャ語を由来としている1)。日常臨床では、多数の疾患から特定の疾患を区別することを診断と定義してよいだろう。

【Ⅱ章】AI実装医療における医師のクリニカル・スキル

—【総論】“近未来医師”のコンピテンシー—「ポスト問題解決志向」と2つの「思考OS」

著者: 尾藤誠司

ページ範囲:P.308 - P.313

Case(仮想)
患者:64歳、女性
現病歴:2026年秋、○○クリニックの診察室である。半年前から、息苦しさと両上肢にしびれ感あり、近隣の大学病院から紹介受診した。
 もともと快活な性格で、持病もなく健康に問題を感じることはなかったが、2021年秋に新型コロナウイルス感染症に罹患。かなり症状がつらかったにもかかわらず、病院は満床で自宅療養せざるをえず、パルスオキシメーターを購入して以来、血圧・脈・酸素飽和度を毎日測定するようになった。友人たちとの会食をきっかけに感染したこともあり、その後「健康の維持」が人生で一番の関心事になった。
 2026年3月頃から、テレビをみている時などに、よく自分の呼吸を意識するようになり、息を吸ったり吐いたりするのが不自然な動作のように感じ、4月には明らかに「苦しい」と感じるようになった。SpO2を毎日測定していたが、異常はなかった。総合病院の呼吸器内科を受診しさまざまな検査を行ったが、「どこにも異常はない」と言われた。循環器内科に紹介となったが、そこでも「問題ない」と言われた。5月からは両手のしびれも感じるようになったため、「総合的に診てもらったほうがよい」と指示され、大学病院の総合内科に紹介となった。
 総合内科でもさらにさまざまな検査が行われたが異常はなく、「精神的な病気かもしれません」と言われた。しかし精神科でも、「精神疾患はないと思います」と言われた。
 自費診療の「AIセカンド・オピニオン」も受けたが、「現時点では健康上の脅威はありません」との診断だった。患者は困り果て、毎日のように夫に自分のつらい思いを訴えていた。夫は「何とかしたい」と、鍼灸や漢方などのクリニックなどをインターネットで調べて受診を促したが、いっこうに状況は改善しなかった。
 ひととおりの評価を受けた大学病院総合内科の担当医から、「しびれと息苦しさのお薬(ビタミンB12とツロブテロール貼付剤)は続けたほうがよいと思いますから、かかりつけ医を紹介しますね」と言われ、○○クリニックを受診した。

❶「解決困難な臨床問題」(病名がつかない健康問題など)への関与の技法—複雑な状況を複雑なまま扱うスキル

著者: 喜瀬守人

ページ範囲:P.314 - P.318

Case(仮想)
患者:70歳、男性。都市部にあるAクリニックに長年かかっている。
既往歴・内服薬:Aクリニックでは「脂質異常症」に対するスタチン、「前立腺肥大症」に対するα遮断薬と抗コリン薬を処方されている。一方、「狭心症」のためPCI(経皮的冠動脈インターベンション)を複数回受けており、「オーバーラップ症候群」もあり、近隣のB総合病院の循環器内科・呼吸器内科にも通院している。また「うつ病」の既往があり、現在も同じ総合病院の精神科でベンゾジアゼピン系薬剤を処方されている。内服薬は、クリニックからの3種のほか、総合病院の循環器内科から5種、呼吸器内科から2種+吸入薬2種、精神科から3種処方されている。暗黙のうちではあるが、医学的に重症度の高い疾病の管理を総合病院で、それ以外の疾患の管理とマイナートラブルや生活環境に近い問題の相談はクリニックで、という役割分担をしていた。
 現病歴:1年ほど前から、クリニックの予約日に来院しないことが頻繁となり、徐々に身なりにかまわないようになった。ふらつきを訴え、自転車や徒歩で転倒を繰り返した。症状が出ても本人は危機感が薄く、「今は治ったから大丈夫、大丈夫」という感じであった。医師の側も、主要な医学的疾患の管理を総合病院で行っていることもあり、原因追究の手が緩んでしまっていた。「薬剤性の起立性低血圧」が疑われたため、α遮断薬を中止し循環器内科に紹介状を書いたが、ついに外来受診への途中に意識消失して通行人が救急車を呼ぶ事態となった。
 事ここに至って、多方面からの介入が行われることになった。それまで医師が把握していたのは、借家の長屋で1人暮らしだったこと、同居していた弟が3年前にC型肝硬変による肝細胞がんのため亡くなったこと、数年前から生活保護を受給していたことであった。しかし、相談のためクリニックを訪れた保護課の担当者によると、その長屋はネズミが這い回るほどのゴミ屋敷と化しており、生活保護のお金も家賃や光熱費でほぼ使い切ってしまい、食費が月5,000円しか確保できないとのことであった。また、担当になったばかりのケアマネジャーからは、掃除洗濯が全くできず、約束などもすぐ忘れてしまうので、「認知症」ではないかと相談があった。クリニックでは基本的な意思疎通がとれていたため、認知症のスクリーニングは未実施であった。

❷臨床において「対話」は何をもたらすか—オープンダイアローグ(開かれた対話)に学ぶ

著者: 森川すいめい

ページ範囲:P.319 - P.324

Case(仮想)
患者:Aさん、35歳、男性。両親と3人暮らし。
相談背景:職場で、上司に皆の前でひどく罵倒された。何とか頑張って仕事に出ていたが気持ちが落ち込み、上司の目線が気になるようになった。仕事のパフォーマンスも低下し、ますます上司に怒鳴られるようになった。
 8カ月後のある朝、電車に乗ると恐怖が募り、動悸・冷や汗・呼吸苦が強まった。そのまま循環器内科を受診し相談するも、心臓に問題はないと言われた。しかし電車に乗ることができず、会社を休んだ。それから1週間欠勤が続き、職場から精神科の受診を指示された。気持ちが落ち込み、不安焦燥感が強い。食事もとることができなかった。夜も熟睡できない。

❸「意思決定支援」の技法

著者: 浅井篤 ,   大北全俊

ページ範囲:P.325 - P.329

Case(仮想)
患者:Aさん、58歳、男性
既往歴:人間ドックで左腎結石を指摘された。
現病歴:近未来のある平日の夜、左腰背部に激痛が突然出現した。痛みがおさまらず、翌朝かかりつけ医を受診した。腹部エコーで左腎盂に約1.6センチの結石が嵌頓しており、水腎症をきたしていると診断された。同日、泌尿器科を紹介受診したところ、外来担当医から「自然排石を期待して経過観察」「対外衝撃波腎尿管結石破砕術」「経尿道的尿路結石除去術」「経皮的腎砕石術」などの選択肢を提示された。
 同泌尿器科のAIは、医学的に最善の選択肢として「経尿道的尿路結石除去術」を推奨した。医師も丁寧な説明を追加した。しかしAさんは、精神的・身体的に冷静な比較考量ができる状況になかった。早く痛みをとってほしいばかりだった。

❹「病い体験」を“物語”として捉え関与するための技法—NBM(narrative-based medicine)を実践する

著者: 小林美亜

ページ範囲:P.330 - P.334

Case(仮想)
患者:Aさん、37歳、女性
現病歴:不正出血が続き、近所のクリニックで子宮がんの可能性を指摘され、総合病院を受診した。細胞診やMRI検査を受け、AIが告知を行った。
AI 子宮頸がんのステージⅢAです。左の卵巣に転移がみられます。
Aさん なぜ、こんな病気になってしまったんでしょうか?
AI  human papillomavirusというウイルスの感染が原因です。性的接触により、子宮頸部に感染します。
Aさん ……。私は、これまで真面目に一生懸命働いて生きてきました。ようやく最近、結婚もでき、これから出産もと考えていたんです。
AI それは素晴らしいですね。おめでとうございます。高齢出産はリスクが高くなります。
Aさん ……。新しいお店をオープンしたばかりで、今は治療を受けられる状況になくて…。
AI そうなんですね。それなら、お店を閉めるか、誰かにお店をお願いしましょう。
Aさん ……。もう結構です。
AI 承知しました。また困ったことがあれば、いつでも相談してくださいね。

❺医療・ヘルスケアにおける「センシング技術」

著者: 千葉敏雄

ページ範囲:P.335 - P.340

 近年、医療・ヘルスケア領域をはじめとして、ヒト・生体もセンサの中核的な検出・情報処理対象となり、ヒトと機器・装置の間における情報の交流、そのやりとりも大きく進化している。同時に、半導体デバイス技術、微小電子機械システム(micro-electro-mechanical systems:MEMS)技術(後述)による微細加工技術(マイクロマシン製造など)などのいっそう進んだ技術の導入は、センサの超小型・高性能化、およびその(大量生産による)低コスト化をもたらし、センサデバイスの領域には大きな変革がみられる。

❻「患者-AI-医療者関係」となった環境における医師の役割と責任

著者: 田中雅之 ,   松村真司

ページ範囲:P.341 - P.345

Case(仮想)
患者:55歳、男性、会社員。長年にわたる10本/日の喫煙習慣とビール1缶/日の飲酒習慣がある。
現病歴:感冒症状などであなたが勤める診療所を受診していたが、定期健康診断は他の医療機関で行っていた。今年度は「AIによる健康予測サービス」が追加され、以下の結果を持参して来院した。あなたは医師として、どのようなアドバイスを行えばよいだろうか?
AIによる健康予測結果:
▼10年以内に健康イベントを発症するリスク
Ⓐ脳卒中2.2%
Ⓑ心筋梗塞5.4%
Ⓒがん14.6%
Ⓓ要介護状態19.6%
Ⓔ死亡2.8%
▼リスク低減のため改善すべき生活習慣
●禁煙:Ⓐを0.4%、Ⓑを0.1%、Ⓒを2.2%、Ⓓを3.3%、Ⓔを0.1%削減
●カロリーを1,800kcal/日以内に制限する:Ⓓを0.2%削減
●外食を1回/月以下に控える:Ⓓを0.1%、Ⓔを0.2%削減
●毎年追加の項目を加えた人間ドックを受ける:Ⓔを0.3%削減

【コラム】

❶「がんゲノム医療」と「個別化医療」の今後

著者: 髙見澤重賢 ,   小山隆文

ページ範囲:P.347 - P.349

Case(仮想)
2030年の腫瘍内科外来での一例
患者:Aさん、60歳、男性
現病歴:定期健康診断にて貧血が認められ、総合病院の腫瘍内科を受診した。血液検査・下部内視鏡検査・CT検査および内視鏡時の生検にて、ステージⅣの大腸がん(低分化腺がん)と診断された。
 診断時に採取した生検検体を「がん遺伝子パネル検査」に提出し、その結果からAIにより、遺伝子B異常に対して分子標的薬C、遺伝子D異常に対して分子標的薬Eが治療薬の候補としてあがった。AIは、Aさんが糖尿病・高血圧・心疾患であるため、標準的な化学療法よりも分子標的薬Eを推奨した。これを踏まえ主治医は、分子標的薬Eに関連する文献を読み、受診時にがん遺伝子パネル検査の結果および治療方針の説明を行い、分子標的薬Eの投与を開始した。

❷身体の「サイボーグ化」は何をもたらすか?

著者: 粕谷昌宏

ページ範囲:P.350 - P.351

Case(仮想)
患者:Aさん、70歳、男性。建設現場の指揮監督者。
現病歴:時は2050年。Aさんは、58歳の時に脳出血で緊急入院し、右手は機能全廃となる前に、脳神経科学に基づいた「手指用ニューロリハビリテーション機器」でのリハビリにより機能を回復できた。その後、定年退職したが、それまで緊張感のある職場で毎日を過ごしてきたAさんは認知症を発症。身体的には健康なものの、認知症により日常生活にも支障が出てきたことから、妻と一緒に来院。この頃のAさんは、物忘れが激しいだけではなく、つい数カ月前まで第一線で活躍していた自分とのギャップから、自分でも制御できない言動をとることが多くなっていた。一方で、現役時代の登録情報を参照したところ意思表示欄で、脳機能障害の際は「BMI(brain-machine interface)治療」を希望していることが明らかとなり、サイボーグ科でBMI施術を受けることができた。

❸「ユマニチュード」と“まなざし”を解析するAI

著者: 本田美和子

ページ範囲:P.352 - P.354

ユマニチュードの現在
 ユマニチュードは、フランスのYves GinesteとRosette Marescottiが考案したケアの技法で、「ケアをする者とはいかなる存在か」を考える“哲学”と、その哲学を実現するための“技術”とで構成される1,2)。ユマニチュードの技術は、「あなたは大切な存在です」というメッセージを、相手が理解できる形で表出し届ける手段であり、そのための「ケアの4つの柱」を提唱している。それは❶見る、❷話す、❸触れる、❹立つの4つで、❶〜❸はコミュニケーションの柱として、❹はその人のアイデンティティを尊重し、生理的機能の重要性を支える柱として、ユマニチュードの根幹をなす。さらに、コミュニケーションの柱の3要素は、個別ではなく同時に組み合わせて実施することで、その効果が最大化される「マルチモーダル・コミュニケーション」であることにその特徴をもつ。

❹「オンライン診療」の普及によって医療のかたちはどう変わるか?

著者: 野村章洋

ページ範囲:P.355 - P.357

コロナ禍のオンライン診療
 約2年前に端を発した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックにより、対面診療を原則とする医療サービスの概念の修正を余儀なくされた。日本政府も有事の特例としてオンライン診療におけるさまざまな規制を緩和し、少なくとも電話や情報通信機器を用いた診療に対応可能な医療機関の数は大幅に増加した。結果、これまで遠隔医療とは無縁だった多くの医療関係者を巻き込みながら、慢性疾患患者への電話診察からの処方箋の送付、あるいは初診から遠隔での発熱患者等の診察が行われ、その利点と限界を多くの医療関係者が“自分事”として認識する契機となった。

❺AI時代の「医学教育」

著者: 赤津晴子

ページ範囲:P.358 - P.359

 AI時代の医学教育には、今後さらに進む人間とAIとの連携にともない、❶AI連携医療現場で活躍できる医師養成のための医学教育、❷AIが教育現場にさらに進出した結果の医学教育、という2つの視点がある。

Editorial

未来は僕らの手の中

著者: 尾藤誠司

ページ範囲:P.291 - P.291

私は医師になって32年になります。初期臨床研修(当時は任意制度でした)を修了後すぐに「総合診療」の道に入ったので、総合診療医になって30年です。総合診療は、30年やり続けても、とてもワクワクすることが多い診療領域です。そう自信をもって言うことができるのですが、「なぜワクワクが尽きないのか」ということはずっと言語化できずにいました。幅広い診療領域をカバーするから? いえ、違います。エビデンスに基づく診療をするから? いえ、違います。人の心理・社会的側面に配慮した診療をするから? うーん、それもちょっと違う感じ…。
 いったい何が楽しいんだろうねと思いながら臨床医を続けてきた時、「AI時代の医療」というアジェンダに遭遇したのでした。そして、「AI時代になったら、医者の仕事がなくなるんじゃあないか」みたいな危惧感に対して、私は「んなわけないじゃん。だって…」と思っていたのです。この時、この「だって…」にあたるところにこそ、“ワクワク”の正体があるのではないか、と気づいたのです。

ゲストライブ〜Improvisation〜・16

—AI時代のヘルスケアと医師—君たちは“優しいディストピア”を生きるのか?

著者: 尾藤誠司 ,   落合陽一 ,   石山洸

ページ範囲:P.273 - P.281

 医師の主な役割は診断・治療であり、患者に健康利益をもたらすことだ。しかし、AIの医療現場への本格的な導入により、その自明の役割が一部変化する可能性がある。一方、新型コロナウイルス・パンデミックにより、人々の「健康管理」や「医療」への関心が高まっている。AIや情報テクノロジーは、それらの課題を解決する可能性を秘めている。
 では、これらのテクノロジーは、ヘルスケアにどのような変化をもたらすだろう? その時、医師には、どのような変化が求められるのか? 本特集で「AI時代の医師のクリニカル・スキル」を問うた尾藤氏が、まさに情報科学技術の先端を切り拓く落合氏・石山氏に聞いた。
 あなたは、AI時代をどう生きますか?(編集室)

What's your diagnosis?[231]

ロンドンブーツ1号のほう

著者: 佐田竜一 ,   真辺諄 ,   明保洋之 ,   八田和大 ,   柏原英里子 ,   田川竣介 ,   三宅啓史

ページ範囲:P.284 - P.288

病歴
患者:34歳、男性
主訴:めまいがして歩けない
現病歴:入院11日前まで特に症状なし。10日前から鼻汁と37℃前後の微熱を認め、本人の解釈としては「風邪気味」であった。6日前の起床後からめまいを自覚。5日前から歩行ができないほどめまいが増悪してきたため当院救急外来を受診し、頭部MRI・眼科的精査をするも異常は認めず、有事再診となった。4日前に経過を通して最強のめまいがあり、近医耳鼻科を歩いて受診し、めまい止め(詳細不明)を3剤内服するも改善に乏しかった。その後、めまいは同程度で持続していたが、長期休暇であったため、自宅で安静にしていた。しかし症状の改善がないため当院総合内科を受診し、精査目的で入院となった。めまいの性状は浮動性で、視界が揺れる感じ。焦点が合わない。頭位変換時には増悪せず、臥位から座位になった時に増悪する。立位はとれるが、視界が常に揺れるため歩行困難があるとのこと。入院時は、入院4日前のめまいを10として、6〜7程度。
ROS(+):浮動性めまい、頭痛、左眼優位の眼痛(開眼および上下方視で増悪)、耳鳴り、左優位の手の感覚鈍麻と動かしづらさ、歩行困難(やや改善傾向)
ROS(-):筋力低下、難聴、眼窩拍動、眼の裏側の雑音、嘔吐、発熱、咳嗽、喀痰、頭痛、胸痛、腹痛、排尿・排便障害
既往歴:小児喘息(現在は無治療)、アトピー性皮膚炎(現在は軽快)
アレルギー歴:なし
内服薬:なし
ペット飼育歴:なし
渡航歴:なし
sexual activity:パートナーは妻のみ、heterosexualで性風俗店の利用経験もなし
家族構成:妻、子ども2人と、4人暮らし
職業:営業職
家族歴:祖父が脳・心疾患多数(詳細不明)
喫煙歴:10〜15本/日を20〜27歳まで
飲酒歴:never drinker

【エッセイ】アスクレピオスの杖—想い出の診療録・23

もし自分ではない誰かが診ていたら…

著者: 和足孝之

ページ範囲:P.289 - P.289

本連載は、毎月替わる著者が、これまでの診療で心に残る患者さんとの出会いや、人生を変えた出来事を、エッセイにまとめてお届けします。

『19番目のカルテ』を読んで答える! あなたの“ドクターG度”検定&深読み解説・12【最終回】

正しい“心配”—(『19番目のカルテ—徳重晃の問診』第12話より)

著者: 徳田安春

ページ範囲:P.363 - P.365

本連載は総合診療ビギナーの皆さんに、総合診療の楽しさと奥深さを解説することが目的です。漫画『19番目のカルテ』のエピソードを深読みすることにより、総合診療医がどのような根拠に基づいて診断しているのかを理解していただければ幸いです。本連載は『総合診療』×『19番目のカルテ』のコラボ企画で、本誌編集委員の徳田安春先生・山中克郎先生が隔月で作問&解説します!

“コミュ力”増強!「医療文書」書きカタログ・21【最終回】

—医療専門職同士の“共創”をサポート!—「CUP/PASTAモデル」を使いこなそう

著者: 天野雅之

ページ範囲:P.367 - P.371

今月の文書
コミュニケーションのフレームワーク
セッティング:ERを受診した虫垂炎患者について、外科医と電話でコミュニケーションをとる。
【登場人物】
結崎:総合診療科ローテーション中の臨床研修医1年目。
桜井:総合診療科1年目専攻医。
生駒:総合診療科4年目専攻医。
飛鳥:総合診療専門研修プログラムの責任者。

オール沖縄!カンファレンス|レジデントの対応と指導医の考えVer.2.0・62

若年女性の発熱・臀部痛…何を考えるか?

著者: 神保智之 ,   清水徹郎 ,   徳田安春

ページ範囲:P.372 - P.377

CASE
患者:16歳、女性、高校生。
主訴:発熱、右臀部痛。
現病歴:久しぶりにランニングをした翌日に右臀部に違和感および微熱が出現。土曜日であり症状も我慢できる程度であったため、市販の解熱薬を服用して様子を見ていた。しかし、次第に39℃台の高熱が続くようになり、痛みが増悪してきた。やがて背部近くまで疼痛部位が広がり歩行困難となったため、2日後(月曜日)に当院救急外来受診。
併存症:WPW(Wolff-Parkinson-White)症候群(診断のみ、治療歴なし)。
既往歴:なし。
薬剤歴:なし。
喫煙・飲酒歴:なし。
アレルギー:なし。
食事:最近の外食歴や生肉等の摂食歴はなし。
生活歴:最近の海外渡航歴、ペット飼育なし。
その他:直近の性交歴、妊娠・出産歴なし。生理周期は整、月経量正常。排尿・排便状態正常。

高齢者診療スピードアップ塾|効率も質も高める超・時短術・3

「偽痛風」の患者さんを90分早く病棟へあげる方法

著者: 増井伸高

ページ範囲:P.395 - P.397

 「有熱性疾患」は、高齢者ERで最もよく評価が必要となる症候の1つです。多くは肺炎や尿路感染症ですが、偽痛風の膝関節液など穿刺検体の評価が必要な症例も少なくありません。関節液以外にも胸水・腹水・髄液などの「穿刺検査」が必要な症例は、時間がかかりブレーキとなりがちです。では、どうすれば穿刺検査をしても診療を停滞させずに進められるでしょうか?

フィジカル・ラウンド・オンライン・2

手足が勝手に動いちゃう!

著者: 大澤悠 ,   矢吹拓 ,   平島修

ページ範囲:P.398 - P.403

平島:さて! やってきました、PRO(Physical Round Online)の時間です。
矢吹:“PRO”ですね〜。ところでこの言葉は先生が考えたんですか?

Dr.上田剛士のエビデンス実践レクチャー!医学と日常の狭間で|患者さんからの素朴な質問にどう答える?・24

カリウム制限食! 野菜をゆでこぼすだけではダメ?!

著者: 上田剛士

ページ範囲:P.404 - P.409

患者さんからのふとした質問に答えられないことはないでしょうか? 素朴な疑問ほど回答が難しいものはありませんが、新たな気づきをもたらす良問も多いのではないでしょうか? 本連載では素朴な疑問に、文献的根拠を提示しながらお答えします!

患者さんには言えない!? 医者のコッソリ養生法・10

不養生の医者、「酒を飲んでも呑まれない」方法を授かる❷

著者: 須田万勢

ページ範囲:P.411 - P.415

 “プチ不健康”を放置してきたツケで弱っていた貝原先生。突然現れた医神アスクレピオス(自称ピオちゃん)に半ば強制的に弟子入りさせられ、養生で健康を取り戻す方法をしぶしぶ学び始めた。「風邪」「肩こり」に続いて最難関の「肥満」に向き合うなかで少しずつ心も体も変わってきたが、はたして「お酒」に呑まれる人生の“壁”をも乗り越えられるか!?

【臨床小説】後悔しない医者|あの日できなかった決断・第24話

後悔しない医者

著者: 國松淳和

ページ範囲:P.416 - P.421

前回までのあらすじ 今月のナゾ
 進路に悩む西畑は、地域実習を行った山梨県鰍沢の白川診療所を再び訪れた。その主である白川鐘春は69歳、黒野をして「究極の診療」と言わしめる、その独特の診療スタイルに影響を与えた知己の存在を語り始めた。その人は向後英、白川は「英さん」と呼んでいる。同期の医師で、何でも話し合う仲だったが、26年前、白血病で他界した。死の目前、向後はこう告白した。「息子の翠は実は甥っ子で、双子の片割れなんだ」と。白川は、その「翠くん」が黒野に瓜二つだと言うが…。
 前回、白川は「ある種の能力は一緒に長く時間を過ごすうち、人から人へうつるかのように伝わることがある」と言った。双子には、言葉なしに感情や行動を同一とするような不思議な現象がみられることがあるが、それは遺伝的要因ばかりではないのかもしれない。白川と向後は、臨床での言語化しにくい感覚を、日々語り合い共有してきた。後期研修先の選択に悩む西畑もまた、白川や黒野、筧たちと共に働き語り合うなかで、次なる一歩を踏み出していく。西畑の背中を押したものは?

投稿 Empirical EYE

—なぜ、人はワクチンに過剰反応を示すのか?—ワクチン忌嫌(vaccine hesitancy)を巡る議論とその心理的メカニズムの解釈

著者: 八巻孝之

ページ範囲:P.378 - P.383

はじめに
 ワクチンの忌避と論争は、予防接種の発明以来続いており、「ワクチン(vaccine)」「予防接種(vaccination)」という用語が作られた80年近く前から存在している。予防接種に対する懐疑的な見解は1つの国に特有のものではない。世界保健機関(WHO)は、2019年における世界的な健康脅威のトップ10として、ワクチン接種の拒否を大気汚染や気候変動と並んでランクづけしている1)
 本稿では、予防接種を巡る今後の課題を挙げ、ワクチン忌避のメカニズムについて私見を述べる(注:本稿は投稿論文として2021年9月受理、2022年1月の校正時に加筆・修正したものです)。

#総合診療

#今月の特集関連本

ページ範囲:P.318 - P.318

#今月の特集関連本

ページ範囲:P.324 - P.324

#今月の特集関連本

ページ範囲:P.385 - P.388

#今月の連載関連本

ページ範囲:P.397 - P.397

#医学書院の新刊

ページ範囲:P.389 - P.390

#編集室に届いた執筆者関連本

ページ範囲:P.390 - P.390

#書評:もしも心電図で循環器を語るなら 第2版

著者: 増井伸高

ページ範囲:P.391 - P.391

 あの香坂俊先生の名著『もしも心電図が小学校の必修科目だったら』が全面改訂された。しかも、タイトルは『もしも心電図が小学校の必修科目だったら2』ではない!

#書評:—研修医・若手医師のための—外来必携

著者: 横江正道

ページ範囲:P.393 - P.393

 研修医のみなさん、一般外来研修は順調に進んでいますか?
 研修医になって、医学生とは異なる視点で、しかも医師免許をもって患者さんと接するなかで、「一般外来研修は難しいな…」と思っている先生が多いと思います。たしかに、入院診療は患者さんが病院にずっといてくれるので、ある程度自分のペースで進めることができますが、外来はそうはいきません。外来受診の時間は患者さんの日常生活の一部ですし、受診後、お仕事にお急ぎという患者さんもたくさんおられます。つまり、外来患者さんの診療は、限られた時間で手抜きをせずに、自分の考えうる最善の診療を提供しなくてはなりません。

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目次

ページ範囲:P.282 - P.283

『総合診療』編集方針

ページ範囲:P.422 - P.422

 1991年に創刊した弊誌は、2015年に『JIM』より『総合診療』に誌名を変更いたしました。その後も高齢化はさらに進み、社会構造や価値観、さらなる科学技術の進歩など、日本の医療を取り巻く状況は刻々と変化し続けています。地域医療の真価が問われ、ジェネラルに診ることがいっそう求められる時代となり、ますます「総合診療」への期待が高まってきました。これまで以上に多岐にわたる知識・技術、そして思想・価値観の共有が必要とされています。そこで弊誌は、さらなる誌面の充実を図るべく、2017年にリニューアルをいたしました。本誌は、今後も下記の「編集方針」のもと、既存の価値にとらわれることなく、また診療現場からの要請に応え、読者ならびに執筆者のみなさまとともに、日本の総合診療の新たな未来を切り拓いていく所存です。
2018年1月  『総合診療』編集委員会

読者アンケート

ページ範囲:P.423 - P.423

『総合診療』バックナンバーのご案内

ページ範囲:P.424 - P.425

お得な年間購読のご案内

ページ範囲:P.425 - P.426

次号予告

ページ範囲:P.427 - P.428

基本情報

総合診療

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 2188-806X

印刷版ISSN 2188-8051

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バックナンバー

33巻12号(2023年12月発行)

特集 海の外へ渡る航行者を診る—アウトバウンドにまつわるetc.

33巻11号(2023年11月発行)

特集 —続・総合診療外来に“実装”したい—最新エビデンスMy Best 3

33巻10号(2023年10月発行)

特集 ○×クイズ110問!日常診療アップグレード—Choosing WiselyとHigh Value Careを学ぼう

33巻9号(2023年9月発行)

特集 ジェネラリストのための「発達障害(神経発達症)」入門

33巻8号(2023年8月発行)

特集 都市のプライマリ・ケア—「見えにくい」を「見えやすく」

33巻7号(2023年7月発行)

特集 “消去法”で考え直す「抗菌薬選択」のセオリー—広域に考え、狭域に始める

33巻6号(2023年6月発行)

特集 知っておくべき!モノクロな薬たち(注:モノクローナル抗体の話ですよ〜)

33巻5号(2023年5月発行)

特集 —疾患別“イルネススクリプト”で学ぶ—「腹痛診療」を磨き上げる22症例

33巻4号(2023年4月発行)

特集 救急対応ドリル—外来から在宅までの60問!

33巻3号(2023年3月発行)

特集 —自信がもてるようになる!—エビデンスに基づく「糖尿病診療」大全—新薬からトピックスまで

33巻2号(2023年2月発行)

特集 しびれQ&A—ビビッとシビれるクリニカルパール付き!

33巻1号(2023年1月発行)

特集 COVID-19パンデミック 振り返りと将来への備え

32巻12号(2022年12月発行)

特集 レクチャーの達人—とっておきの生ライブ付き!

32巻11号(2022年11月発行)

特集 不定愁訴にしない“MUS”診療—病態からマネジメントまで

32巻10号(2022年10月発行)

特集 日常診療に潜む「処方カスケード」—その症状、薬のせいではないですか?

32巻9号(2022年9月発行)

特集 総合診療・地域医療スキルアップドリル—こっそり学べる“特講ビデオ”つき!

32巻8号(2022年8月発行)

特集 こんなところも!“ちょいあて”エコー—POCUSお役立ちTips!

32巻7号(2022年7月発行)

特集 —どうせやせない!? やせなきゃいけない??苦手克服!—「肥満」との向き合い方講座

32巻6号(2022年6月発行)

特集 総合診療外来に“実装”したい最新エビデンス—My Best 3

32巻5号(2022年5月発行)

特集 「診断エラー」を科学する!—セッティング別 陥りやすい疾患・状況

32巻4号(2022年4月発行)

特集 えっ、これも!? 知っておきたい! 意外なアレルギー疾患

32巻3号(2022年3月発行)

特集 AI時代の医師のクリニカル・スキル—君は生き延びることができるか?

32巻2号(2022年2月発行)

特集 —withコロナ—かぜ診療の心得アップデート

32巻1号(2022年1月発行)

特集 実地医家が楽しく学ぶ 「熱」「炎症」、そして「免疫」—街場の免疫学・炎症学

31巻12号(2021年12月発行)

特集 “血が出た!”ときのリアル・アプローチ—そんな判断しちゃダメよ!

31巻11号(2021年11月発行)

特集 Q&Aで深める「むくみ診断」—正攻法も!一発診断も!外来も!病棟も!

31巻10号(2021年10月発行)

特集 医師の働き方改革—システムとマインドセットを変えよう!

31巻9号(2021年9月発行)

特集 「検査」のニューノーマル2021—この検査はもう古い? あの新検査はやるべき?

31巻8号(2021年8月発行)

特集 メンタルヘルス時代の総合診療外来—精神科医にぶっちゃけ相談してみました。

31巻7号(2021年7月発行)

特集 新時代の「在宅医療」—先進的プラクティスと最新テクノロジー

31巻6号(2021年6月発行)

特集 この診断で決まり!High Yieldな症候たち—見逃すな!キラリと光るその病歴&所見

31巻5号(2021年5月発行)

特集 臨床医のための 進化するアウトプット—学術論文からオンライン勉強会、SNSまで

31巻4号(2021年4月発行)

特集 消化器診療“虎の巻”—あなたの切実なギモンにズバリ答えます!

31巻3号(2021年3月発行)

特集 ライフステージでみる女性診療at a glance!—よくあるプロブレムを網羅しピンポイントで答えます。

31巻2号(2021年2月発行)

特集 肺炎診療のピットフォール—COVID-19から肺炎ミミックまで

31巻1号(2021年1月発行)

特別増大特集 新型コロナウイルス・パンデミック—今こそ知っておきたいこと、そして考えるべき未来

30巻12号(2020年12月発行)

特集 “ヤブ化”を防ぐ!—外来診療 基本の(き) Part 2

30巻11号(2020年11月発行)

特集 診断に役立つ! 教育で使える! フィジカル・エポニム!—身体所見に名を残すレジェンドたちの技と思考

30巻10号(2020年10月発行)

特集 —ポリファーマシーを回避する—エビデンスに基づく非薬物療法のススメ

30巻9号(2020年9月発行)

特集 いつ手術・インターベンションに送るの?|今でしょ! 今じゃないでしょ! 今のジョーシキ!【感染症・内分泌・整形外科 編】

30巻8号(2020年8月発行)

特集 マイナーエマージェンシー門外放出—知っておくと役立つ! テクニック集

30巻7号(2020年7月発行)

特集 その倦怠感、単なる「疲れ」じゃないですよ!—筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群とミミック

30巻6号(2020年6月発行)

特集 下降期慢性疾患患者の“具合”をよくする—ジェネラリストだからできること!

30巻5号(2020年5月発行)

特集 誌上Journal Club—私を変えた激アツ論文

30巻4号(2020年4月発行)

特集 大便強ドリル—便秘・下痢・腹痛・消化器疾患に強くなる41問!

30巻3号(2020年3月発行)

特集 これではアカンで!こどもの診療—ハマりがちな11のピットフォール

30巻2号(2020年2月発行)

特集 いつ手術・インターベンションに送るの?|今でしょ! 今じゃないでしょ! 今のジョーシキ!【循環器・消化器・神経疾患編】

30巻1号(2020年1月発行)

特集 総合診療医の“若手ロールモデル”を紹介します!—私たちはどう生きるか

27巻12号(2017年12月発行)

特集 小児診療“苦手”克服!!—劇的Before & After

27巻11号(2017年11月発行)

特集 今そこにある、ファミリー・バイオレンス|Violence and Health

27巻10号(2017年10月発行)

特集 めまいがするんです!─特別付録Web動画付

27巻9号(2017年9月発行)

特集 うつより多い「不安」の診かた—患者も医師も安らぎたい

27巻8号(2017年8月発行)

特集 見逃しやすい内分泌疾患─このキーワード、この所見で診断する!

27巻7号(2017年7月発行)

特集 感染症を病歴と診察だけで診断する!Part 3 カリスマ編

27巻6号(2017年6月発行)

特集 「地域を診る医者」最強の養成法!

27巻5号(2017年5月発行)

特集 コミュニケーションを処方する—ユマニチュードもオープンダイアローグも入ってます!

27巻4号(2017年4月発行)

特集 病歴と診察で診断できない発熱!—その謎の賢い解き方を伝授します。

27巻3号(2017年3月発行)

特集 これがホントに必要な薬40—総合診療医の外来自家薬籠

27巻2号(2017年2月発行)

特集 The総合診療ベーシックス—白熱!「総合診療フェスin OKINAWA」ライブ・レクチャー! 一挙公開 フィジカル動画付!

27巻1号(2017年1月発行)

特集 総合診療の“夜明け”—キーマンが語り尽くした「来し方、行く末」

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