総合診療32巻3号

2022年03月発行

特集 AI時代の医師のクリニカル・スキル—君は生き延びることができるか？ 【Ⅱ章】AI実装医療における医師のクリニカル・スキル

❺医療・ヘルスケアにおける「センシング技術」

著者： 千葉敏雄¹²

所属機関： ¹順天堂大学医学部 超高精細画像医療応用講座 ²一般社団法人メディカル・イノベーション・コンソーシアム

ページ範囲：P.335 - P.340

　近年、医療・ヘルスケア領域をはじめとして、ヒト・生体もセンサの中核的な検出・情報処理対象となり、ヒトと機器・装置の間における情報の交流、そのやりとりも大きく進化している。同時に、半導体デバイス技術、微小電子機械システム（micro-electro-mechanical systems：MEMS）技術（後述）による微細加工技術（マイクロマシン製造など）などのいっそう進んだ技術の導入は、センサの超小型・高性能化、およびその（大量生産による）低コスト化をもたらし、センサデバイスの領域には大きな変革がみられる。

参考文献

1）山﨑弘郎：トコトンやさしいセンサの本　第2版．今日からモノ知りシリーズ，日刊工業新聞社，2014.

2）内富直隆：半導体が一番わかる．しくみ図解シリーズ，技術評論社，2014.

3）松本潔：ピエゾ抵抗カンチレバーを用いたMEMSセンサデバイス．工業技術 41：4-16, 2019.

4）島本洋：スーパーハイビジョン撮像技術の研究開発動向．NHK放送技術研究所R＆D，2018.

5）山下紘正，千葉敏雄，他：8Kスーパーハイビジョンの医療応用．電気情報通信学会誌 100（10） : 1100-1105, 2017.

6）ITU-T（国際電気通信連合 電気通信標準化部門）：Framework for telemedicine systems using ultra-high definition imaging. F.780.1（F.Med-UHD）, 2018.

7）高木剛：暗号と量子コンピュータ—耐量子計算機暗号入門．オーム社，2019.