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繰り返される肺炎
著者: 戸田早苗1 小林玄弥1 川口裕子1
所属機関: 1名古屋市立大学医学部附属東部医療センター 呼吸器内科
ページ範囲:P.503 - P.504
文献購入ページに移動患者:66歳、男性。
現病歴:気管支喘息、慢性副鼻腔炎で近医にて加療されていた。数年前より、左肺炎で複数回の治療歴があるが、外来で抗菌薬を投与され改善していた。慢性副鼻腔炎の手術目的で紹介となり、術前の胸部単純X線写真(図1Ⓐ)で、本人の自覚症状はないが左上肺野に浸潤影(色矢印)を認めた(図1Ⓐ)。SpO2 98%(room air)、体温36.8℃、両肺野でわずかにwheezeを聴取した。胸部単純CT(図1Ⓑ、Ⓒ)では左上葉の浸潤影と左上葉気管支内に低吸収域の充実(白矢印)が見られた。喀痰の一般細菌検査は、グラム染色でグラム陽性球菌1+、グラム陰性桿菌1+、培養検査Haemophilus influenzae 103 1+、抗酸菌検査では塗抹陰性であった。
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