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Editorial
「診断エラー」の未来を予測する
著者: 綿貫聡1
所属機関: 1東京都立多摩総合医療センター 救急・総合診療センター
ページ範囲:P.535 - P.535
文献購入ページに移動診断エラー(diagnostic error)は近年、患者安全領域において話題となっており、日本でも幅広い啓蒙活動が行われるようになった。本特集は、診断エラーの最近のトピックスの1つである「situativity(状況性)」を意識して企画した。
われわれの知識・思考・学習は経験の中に位置づけられると主張する理論的枠組みを「状況性理論(situativity theory)」1)という。この理論では、「文脈(コンテクスト)」が最も重要であるとされ、知識・思考・学習は文脈から分離できない(文脈に依存する)と主張されている。
われわれの知識・思考・学習は経験の中に位置づけられると主張する理論的枠組みを「状況性理論(situativity theory)」1)という。この理論では、「文脈(コンテクスト)」が最も重要であるとされ、知識・思考・学習は文脈から分離できない(文脈に依存する)と主張されている。
参考文献
1)Durning SJ, et al : Situativity theory ; a perspective on how participants and the environment can interact ; AMEE Guide no. 52. Med Teach 33(3) : 188-199, 2011. PMID 21345059
2)Graber ML : Progress understanding diagnosis and diagnostic errors ; thoughts at year 10. Diagnosis (Berl) 7(3) : 151-159, 2020. PMID 32628630
3)Chopra V : Focused ethnography ; a new tool to study diagnostic errors? Diagnosis(Berl) 7(3) : 211-214, 2020. PMID 32304299
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