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オール沖縄!カンファレンス|レジデントの対応と指導医の考えVer.2.0・64
新型コロナ流行期の呼吸不全は、やっぱり呼吸器疾患!?
著者: 上原裕子1 仲里信彦1 徳田安春2
所属機関: 1沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 総合内科 2臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄センター
ページ範囲:P.618 - P.623
文献購入ページに移動患者:85歳、女性。
主訴:活気低下。
現病歴:不安障害で近医通院中。発症時期は不明だが眼瞼下垂があり、来院3週間前に眼科で両側眼瞼挙上術が施行された。その頃から歩行時に背中が曲がる(前傾歩行)、転倒が目立つなどの症状に加え、患者の声が聞き取りづらいことに家族が気づいた。食事も途中でやめたり、活気の低下も見られていたため、それに対してかかりつけ医より漢方薬が処方された。しかし、その2週間経過後も症状は改善せず、再受診した際に発熱、低酸素血症があり、胸部CTでCOVID-19を含めた肺炎を疑われて当院紹介となった。嚥下困難、著明な咳嗽などは明らかでなかった。
既往歴:胆石性胆囊炎(約10年前に胆囊摘出)、白内障(1年前に両側手術)、不安障害(5年ほど前から通院)、眼瞼下垂(両側眼瞼挙上術、3週間前)。
常用薬:ニトラゼパム10mg、ロラゼパム1.5mg、香蘇散3包。
生活歴:夫と同居。basic ADL(基本的日常生活動作)は保たれていた。喫煙・飲酒歴なし。
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