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血便の原因は?
著者: 梶原祐策1
所属機関: 1医療法人芙蓉会 村上病院 消化器内科
ページ範囲:P.635 - P.637
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患者:92歳、女性。
現病歴:高度のAlzheimer型認知症があり施設に入所していたところ、1カ月ほど前から時折血便が見られるようになり、精査加療目的で当科を受診した。なお、抗血栓薬は内服していない。
既往歴:89歳:うっ血性心不全、90歳:Alzheimer型認知症。
社会生活歴・家族歴:特記すべきことなし。
身体所見:身長146.0cm、体重42.4kg(この1年間の体重変化なし)、体温36.6℃、血圧144/86mmHg、脈拍数76回/分、腹部は平坦・軟で圧痛なし。直腸診では肛門縁を越えてすぐの12時方向に、3cm超の弾性軟の腫瘤が触知された。
検査所見:Hb値11.9g/dL(基準:11.5〜15.0)で貧血はなく、肝機能や腎機能、凝固・線溶系も正常であった。
画像所見:下部消化管内視鏡検査の所見を示す(図1)。
患者:92歳、女性。
現病歴:高度のAlzheimer型認知症があり施設に入所していたところ、1カ月ほど前から時折血便が見られるようになり、精査加療目的で当科を受診した。なお、抗血栓薬は内服していない。
既往歴:89歳:うっ血性心不全、90歳:Alzheimer型認知症。
社会生活歴・家族歴:特記すべきことなし。
身体所見:身長146.0cm、体重42.4kg(この1年間の体重変化なし)、体温36.6℃、血圧144/86mmHg、脈拍数76回/分、腹部は平坦・軟で圧痛なし。直腸診では肛門縁を越えてすぐの12時方向に、3cm超の弾性軟の腫瘤が触知された。
検査所見:Hb値11.9g/dL(基準:11.5〜15.0)で貧血はなく、肝機能や腎機能、凝固・線溶系も正常であった。
画像所見:下部消化管内視鏡検査の所見を示す(図1)。
参考文献
1)Ohsie SJ, et al : Immunohistochemical characteristics of melanoma. J Cutan Pathol 35(5) : 433-444, 2008. PMID 18399807
2)Longo D, et al : Harrison's Principles of Internal Medicine, 18th ed. pp723-730, McGraw-Hill Professional, New Yolk, 2011.
3)Meguerditchian AN, et al : Anorectal melanoma ; diagnosis and treatment. Dis Colon Rectum 54 (5) : 638-644, 2011. PMID 21471767
4)Wong VK, et al : Clinical and imaging features of noncutaneous melanoma. AJR Am J Roentgenol 208(5) : 942-959, 2017. PMID 28301211
5)Malaguarnera G, et al : Anorectal mucosal melanoma. Oncotarget 9(9) : 8785-8800, 2018. PMID 29492238
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