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文献詳細

雑誌文献

総合診療32巻5号

2022年05月発行

文献概要

投稿 GM Clinical Pictures

小児だけじゃない腹部の疝痛

著者: 鈴木哲1 大井利起1 木佐健悟1

所属機関: 1JA北海道厚生連 倶知安厚生病院 総合診療科

ページ範囲:P.639 - P.641

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CASE
患者:45歳、女性。主訴:腹痛。
現病歴:来院当日の朝から腹痛と10回程度の嘔吐あり。食事摂取不良のため、同日夕方に休日夜間救急外来を受診、当直医による対症療法で帰宅した。
翌日朝、腹痛・嘔吐と下痢もあり、再度休日救急外来を受診した。家族を含めて周囲に同様の症状の人なし。妊娠の可能性はなし。既往歴:帝王切開術後(3回)。片頭痛。
内服薬:リザトリプタン、レバミピド、クエン酸第一鉄ナトリウム。
アレルギー歴:既知のものなし。
バイタルサイン:意識清明。血圧108/76mmHg、脈拍数69回/分、SpO2 97%、呼吸数16回/分、体温37.0℃。
身体所見:腹部平坦・軟、心窩部と右下腹部に圧痛あり、反跳痛なし。
採血所見:肝胆道系酵素の上昇なし、WBC 3,800/μL、CRP 1.70mg/dL。
画像所見:腹部CT画像を示す(図1)。

参考文献

1)須浪毅,他:S状結腸に発症したinflammatory fibroid polypの1例.日本臨床外科学会誌69(6) : 1437-1441, 2008.
2)Priscilla Mardicovetere, et al : Intestinal intussusception ; etiology, diagnosis, and treatment. Clin Colon Rectal Surg 30(1) : 30-39, 2017. PMID 19399931
3)Francesco Panzera, et al : Bowel intussusception in adult ; prevalence, diagnostic tools and therapy. World J Methodol 11(3) : 81-87, 2021. PMID 34026581

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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