文献詳細
文献概要
What's your diagnosis?[234]
泣けなしの金と赤いお尻
著者: 池田宜央1 酒見英太1
所属機関: 1洛和会音羽病院
ページ範囲:P.678 - P.682
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患者:73歳、女性
主訴:繰り返す発熱、咳嗽
現病歴:少なくとも20年来、関節リウマチを治療中の元看護師。約1年前より、夜間に増悪する乾性咳嗽とともに38℃を超える高熱が間欠的に出現するようになった。1回のエピソードは1〜3週間持続し、その度に他院外来で肺炎として毎回抗菌薬投与を受けて改善していた。無熱期には咳は出ない。同様のエピソードをこの1年間で季節に関係なく10回繰り返したため、精査目的に当院に紹介された。
既往歴:関節リウマチ、帯状疱疹
常用薬:プレドニゾロン1mg/日、サラゾスルファピリジン1,000mg/日、セレコキシブ200mg/日、エソメプラゾール20mg/日。なおメトトレキサート(MTX)は4カ月前まで服用していた(4〜6mg/週)が、服用をやめると発熱、咳が若干改善したため、本人の希望で中止された。しかしその後も主訴は繰り返している。
生活歴:夫・娘と3人暮らし。ペットは飼っていない。飲酒歴・喫煙歴はない。
陰性所見:悪寒・戦慄、盗汗、体重減少、食思不振、頭痛、複視・霧視、結膜充血・眼脂、難聴・耳鳴、耳痛・耳漏、鼻汁・鼻閉、口内痛、歯痛、咽頭痛・嚥下時痛、平熱期の咳、胸痛、血痰、呼吸困難、頸部痛・背部痛・腰痛、腹痛・腹部膨満、便秘・下痢、血便・黒色便、頻尿・残尿感、排尿困難、筋肉痛・関節痛、皮疹、浮腫、脱力、感覚障害、ふらつき
患者:73歳、女性
主訴:繰り返す発熱、咳嗽
現病歴:少なくとも20年来、関節リウマチを治療中の元看護師。約1年前より、夜間に増悪する乾性咳嗽とともに38℃を超える高熱が間欠的に出現するようになった。1回のエピソードは1〜3週間持続し、その度に他院外来で肺炎として毎回抗菌薬投与を受けて改善していた。無熱期には咳は出ない。同様のエピソードをこの1年間で季節に関係なく10回繰り返したため、精査目的に当院に紹介された。
既往歴:関節リウマチ、帯状疱疹
常用薬:プレドニゾロン1mg/日、サラゾスルファピリジン1,000mg/日、セレコキシブ200mg/日、エソメプラゾール20mg/日。なおメトトレキサート(MTX)は4カ月前まで服用していた(4〜6mg/週)が、服用をやめると発熱、咳が若干改善したため、本人の希望で中止された。しかしその後も主訴は繰り返している。
生活歴:夫・娘と3人暮らし。ペットは飼っていない。飲酒歴・喫煙歴はない。
陰性所見:悪寒・戦慄、盗汗、体重減少、食思不振、頭痛、複視・霧視、結膜充血・眼脂、難聴・耳鳴、耳痛・耳漏、鼻汁・鼻閉、口内痛、歯痛、咽頭痛・嚥下時痛、平熱期の咳、胸痛、血痰、呼吸困難、頸部痛・背部痛・腰痛、腹痛・腹部膨満、便秘・下痢、血便・黒色便、頻尿・残尿感、排尿困難、筋肉痛・関節痛、皮疹、浮腫、脱力、感覚障害、ふらつき
参考文献
1)Winterbauer RH, et al : Bronchoalveolar lavage cell populations in the diagnosis of sarcoidosis. Chest 104(2) : 352-361,1993. PMID 8339618 〈気管支肺胞洗浄液やTBLBのサルコイドーシスに対する検査特性の記載あり〉
2)Danila E, et al : Diagnostic value of epithelioid cell granulomas in bronchoscopic biopsies. Intern Med 47(24) : 2121-2126, 2008. PMID 19075536 〈肺組織での類上皮細胞肉芽腫の診断特性についてのリトアニアからの報告〉
3)Crouser ED, et al : Diagnosis and detection of sarcoidosis ; an Official American Thoracic Society Clinical Practice Guideline. Am J Respir Crit Care Med 201(8) : e26-e51, 2020. PMID 32293205 〈アメリカ胸部学会によるサルコイドーシスの診断のガイドライン〉
4)Brincker H : Sarcoid reactions in malignant tumours. Cancer Treat Rev 13(3) : 147-156, 1986. PMID 3536088 〈悪性腫瘍におけるサルコイド反応についての報告〉
5)Tokuhira M, et al : Clinical management for other iatrogenic immunodeficiency-associated lymphoproliferative disorders. J Clin Exp Hematop 59(2) : 72-92, 2019. PMID 31257348 〈病理型別のMTX-LPDの経過のまとめ①〉
6)Tokuhira M, et al : Clinicopathologic investigation of methotrexate-induced lymphoproliferative disorders, with a focus on regression. Leuk Lymphoma 59(5) : 1143-1152, 2018. PMID 28877615 〈病理型別のMTX-LPDの経過のまとめ②〉
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