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What's your diagnosis?[236]
SESA症候群—飲んだらシーサー
著者: 三谷和可1 風間亮1 妻鹿旭1 北村大1 浅川麻里1 浜田禅1
所属機関: 1堺市立総合医療センター 総合内科
ページ範囲:P.915 - P.919
文献購入ページに移動患者:56歳、男性
主訴:意識障害
現病歴(救急外来にて訪問看護師より聴取):糖尿病、アルコール依存症で他院に通院している。16歳から飲酒を始め、X-4年前にアルコール依存症と診断された。アルコール専門病院で計5回の断酒治療を受けた。身内はおらず独居。週1回訪問看護を受けながら、作業所に通所していた。X年、入院2カ月前から飲酒を再開した。正確な飲酒量は不明であったが、焼酎一升が2日でなくなるほどだった。入院前日は作業所に行ったが、入院当日は朝から無断欠勤をしていた。不審に思った訪問看護師が自宅を訪問すると、患者が全裸で床に座り込み、尿・便失禁しているのを発見した。受け答えができず、立ち上がれない状態であったため、訪問看護師が救急要請した。
喫煙歴:15本/日×40年
飲酒歴:16歳〜。最近は焼酎1升が2日間でなくなる
内服薬:ウルソデオキシコール酸150mg、シダクリプチン50mg、メトホルミン1,000mg、ピオグリタゾン15mg、インスリンアスパルト6単位
アレルギー:なし
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