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文献概要
What's your diagnosis?[237]
典型的であり、典型的でない
著者: 田中孝正1 酒見英太2
所属機関: 1トヨタ記念病院 総合内科・感染症内科 2洛和会音羽病院
ページ範囲:P.1050 - P.1053
文献購入ページに移動患者:51歳、女性
主訴:食欲がない
現病歴:高血圧症、脂質異常症に対して近医よりアムロジピン、アジルサルタン、カルベジロール、エゼチミブとビタミンB・C配合錠を定期処方されている閉経後の専業主婦。喫煙・飲酒はしない。両下肢の壊疽性膿皮症に対して11年前から開始されていたステロイドを漸減され、3日前に中止されたところである。入院2週間前から食事がとれなくなり、嘔吐も複数回あった。家事などやる気が起きず自宅で休んでいる。体温を測定すると37〜38℃程度であったため、入院1週間前に近医でレボフロキサシンの処方を受けるも改善せず、紹介入院となった。
陰性症状:眼の充血・霧視、鼻汁・鼻閉・鼻出血、口内炎・咽頭痛、咳嗽・喀痰、胸痛、呼吸困難、腹痛・下痢・血便、背部痛・腰痛、残尿感・排尿時痛、異常帯下・陰部痛、関節痛・筋肉痛、新たな皮膚病変、しびれ・脱力
既往歴(上記以外):胃粘膜下腫瘍(9年前から変化なし)、両側乳腺過誤腫(3年前から変化なし)、アレルギーなし
家族歴:母:乳癌、父:脳出血・高血圧症
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