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文献詳細

雑誌文献

総合診療32巻9号

2022年09月発行

文献概要

特集 総合診療・地域医療スキルアップドリル—こっそり学べる“特講ビデオ”つき! 【各論】スキルアップドリル 厳選42選—“特講ビデオ”つき 【呼吸器】

⑳wheezeを伴う呼吸困難は「喘息」か「COPD」か

著者: 長尾大志1

所属機関: 1島根大学医学部附属病院 病院医学教育センター

ページ範囲:P.1094 - P.1094

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Case 60代、男性。3年前に呼吸困難を主訴に当科受診。チオトロピウム(スピリーバ®)とサルメテロール・フルチカゾン(アドエア®)を開始され、禁煙を勧められたが、その後再診せず、以降も他院を含め受診することはなかった。喫煙歴:40本/日×44年。
 1カ月前にかぜをひき、咳・痰が出て呼吸が苦しかった。最近1週間は夜間に横になれず、坐位で過ごしていた。昨晩は横になって眠れたが、途中3時頃に起きた。本日、午前中は問題なかったが、午後に呼吸が少し困難になり声が出にくくなった。歩くのもつらくなり、横になるのも少し苦痛である。3年前の呼吸困難よりは軽いというが、同じような症状であり受診に至った。
身体所見:安静呼吸時の肺音聴診にて、呼気時にwheezesを認めた。

参考文献

1)一般社団法人日本アレルギー学会喘息ガイドライン専門部会(監):喘息予防・管理ガイドライン2021.協和企画,2021.
2)日本呼吸器学会COPDガイドライン第5版作成委員会(編):COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン2018 第5版.メディカルレビュー社,2018.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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