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#総合診療
#書評:臨床研究21の勘違い
著者: 香坂俊12
所属機関: 1慶大・循環器内科 2医療科学系大学院(臨床研究)
ページ範囲:P.1142 - P.1142
文献購入ページに移動 critical appraisalはしばしば「批判的吟味」と訳される。医療の現場では「論文やエビデンスを簡単に使用するな!」という否定的なニュアンスで用いられることが多いが、個人的には「エビデンスを構築してくれた研究者たちに敬意を払いつつも、油断はしない」というように、少し柔らかいニュアンスでとらえてもよいのではないかと考えている。
このcritical appraisalであるが、以前は研究をたしなむ人たちのための高尚な技能のような位置づけで、学会などで壇上の先生方の意見などをうかがいながら、なるほど、こういうふうに考えるのか、などと構えていればよかった。しかし最近は、わりとキャリアの早い時期に「身につけなくてはならない技術」という位置づけになってきている(ちょうど問診・身体診察やカルテ記載の技法のように)。
このcritical appraisalであるが、以前は研究をたしなむ人たちのための高尚な技能のような位置づけで、学会などで壇上の先生方の意見などをうかがいながら、なるほど、こういうふうに考えるのか、などと構えていればよかった。しかし最近は、わりとキャリアの早い時期に「身につけなくてはならない技術」という位置づけになってきている(ちょうど問診・身体診察やカルテ記載の技法のように)。
参考文献
1)Maron DJ, et al : Initial invasive or conservative strategy for stable coronary disease. N Engl J Med 382(15) : 1395-1407, 2020. PMID 32227755
2)Nakano S, et al : JCS 2022 Guideline focused update on diagnosis and treatment in patients with stable coronary artery disease. Circ J 86(5) : 882-915, 2022. PMID 35283401
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