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特集 ○×クイズ110問!日常診療アップグレード—Choosing WiselyとHigh Value Careを学ぼう 【各論】分野別問題集
❷集中治療
著者: 日比野将也1
所属機関: 1藤田医科大学病院 救急総合内科
ページ範囲:P.1172 - P.1175
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問題1 70歳、男性。COPD(慢性閉塞性肺疾患)のため外来通院中で、チオトロピウム、サルメテロール、フルチカゾンの吸入をしている患者の定期診察。平地を歩行すると呼吸苦を自覚するが、日常的に在宅酸素療法は受けていない。身体所見は、脈拍数90回/分、呼吸数16回/分、安静時SpO2 91%(室内気)。胸部聴診では呼気の延長を認めるが、wheezeは聴取しない。
患者は来月、海外旅行に行こうと計画をしており、飛行機に乗っても問題ないか尋ねてきた。そこで呼吸機能検査を行い、FEV1.0 40%であったため、機内で酸素を3L/分吸入するよう処方した。
問題1 70歳、男性。COPD(慢性閉塞性肺疾患)のため外来通院中で、チオトロピウム、サルメテロール、フルチカゾンの吸入をしている患者の定期診察。平地を歩行すると呼吸苦を自覚するが、日常的に在宅酸素療法は受けていない。身体所見は、脈拍数90回/分、呼吸数16回/分、安静時SpO2 91%(室内気)。胸部聴診では呼気の延長を認めるが、wheezeは聴取しない。
患者は来月、海外旅行に行こうと計画をしており、飛行機に乗っても問題ないか尋ねてきた。そこで呼吸機能検査を行い、FEV1.0 40%であったため、機内で酸素を3L/分吸入するよう処方した。
参考文献
1)Edvardsen A, et al : Air travel and chronic obstructive pulmonary disease ; a new algorithm for pre-flight evaluation. Thorax 67(11) : 964-969, 2012. PMID 22767877 〈COPDの患者を対象に飛行機搭乗前に酸素投与の必要性を調査した前向き研究をもとに作成されたアルゴリズム〉
2)Dobler CC, et al : Pharmacologic therapies in patients with exacerbation of chronic obstructive pulmonary disease ; a systematic review with meta-analysis. Ann Intern Med 172(6) : 413-422, 2020. PMID 32092762 〈COPD急性増悪の治療についてまとめられたシステマティックレビュー。各治療の有効性についてわかりやすく書かれている〉
3)Evans L, et al : Surviving Sepsis Campaign ; International Guidelines for Management of Sepsis and Septic Shock 2021. Crit Care Med 49(11) : e1063-e1143, 2021. PMID 34605781 〈敗血症国際ガイドライン2016年度版からの変更点がわかりやすく書かれており、敗血症を勉強する人は必読。日本語版もインターネットからダウンロードできる〉
4)江木盛時,他:日本版 敗血症診療ガイドライン2020.日集中医誌28(Suppl),2020.
5)Chu DK, et al : Mortality and morbidity in acutely ill adults treated with liberal versus conservative oxygen therapy (IOTA) ; a systematic review and meta-analysis. Lancet 391(10131) : 1693-1705, 2018. PMID 29726345
96%以下に維持する〉
7)Epstein Y, et al : Heatstroke. N Engl J Med 380(25) : 2449-2459, 2019. PMID 31216400
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