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オール沖縄!カンファレンス|レジデントの対応と指導医の考えVer.2.0・82
帯状疱疹で入院した高齢患者の意識レベルが良くなりません…
著者: 山田衛1 與那覇忠博2 新里敬2 徳田安春 仲里信彦 鈴木智晴 佐藤直行3
所属機関: 1佐久総合病院 総合診療科 2中頭病院 総合内科 3社会医療法人かりゆし会 ハートライフ病院 総合内科
ページ範囲:P.1359 - P.1363
文献購入ページに移動患者:80代、女性。
主訴:嘔気、体動困難、微熱。
現病歴:受診3日前に背部・前胸部の水疱を伴う皮疹が出現、近医で帯状疱疹と診断されアメナメビルの処方を受けた。その後も皮疹は持続し、嘔気とそれによる経口摂取困難、歩行困難、微熱を伴ってきたため、当院へ救急搬送となった。
併存症:高血圧症、脂質異常症、骨粗鬆症、気管支喘息、皮膚瘙痒症、白内障、原発閉塞隅角症。
既往歴:冠動脈バイパス術後。腰椎圧迫骨折(1年前に転倒し、近医整形外科で診断)。
内服薬:クロピドグレル、バルサルタン、アトルバスタチン、アルファカルシドール、オロパタジン、フルチカゾン・サルメテロール合剤(吸入)、ケトチフェン点眼液。3日前よりアメナメビル、ミロガバリン、ボノプラザン、ビダラビン軟膏、フェルビナク軟膏。
嗜好歴:喫煙・飲酒ともになし。
ADL:自立、移動時歩行器利用。自宅で夫と娘と3人暮らし。
アレルギー歴:なし。
ワクチン接種歴:SARS-CoV-2ワクチン3回済、帯状疱疹ワクチンなし(水痘罹患歴あり)。
Review of systems:腰椎圧迫骨折後より腰痛が持続。その他の症状なし。
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