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文献詳細

雑誌文献

総合診療33巻11号

2023年11月発行

文献概要

投稿 GM Clinical Pictures

進行大腸癌で下痢が生じた理由は?

著者: 梶原祐策1

所属機関: 1医療法人芙蓉会 村上病院 消化器内科

ページ範囲:P.1365 - P.1366

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CASE
患者:72歳、男性。
現病歴:3カ月前から続く下痢と、本日になって便に血が混じるようになったことから当科を受診した。下部消化管内視鏡検査でS状結腸に全周性の3型腫瘍(図1Ⓐ)が明らかとなり、潰瘍性腫瘍による狭窄(図1Ⓑ)で内視鏡を通過させることができなかった。既往歴:なし。
社会生活歴・家族歴:特記すべきことなし。
身体所見:身長165.2cm、体重53.9kg(3カ月前は60.5kg)、体温37.0℃、血圧159/70mmHg、脈拍数98回/分、腹部は平坦・軟で、圧痛なし。
画像所見:水溶性消化管造影剤(ガストログラフィン®)を用いたX線透視検査(図2Ⓐ・Ⓑ)とガストログラフィン®注入後の腹部〜骨盤部単純CT検査(図2Ⓒ)。

参考文献

1)Welch JP, et al : Perforative carcinoma of colon and rectum. Ann Surg 180(5) : 734-740, 1974. PMID 4423043
2)川口雅彦,他:S状結腸癌による空腸結腸瘻の1例.日臨外会誌65(7) : 1891-1894, 2004.
3)竹林正孝:小腸と瘻孔を形成した結腸癌の2例.日臨外会誌76(5) : 1081-1086, 2015.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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