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雑誌目次

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総合診療33巻12号

2023年12月発行

雑誌目次

特集 海の外へ渡る航行者を診る—アウトバウンドにまつわるetc.

フリーアクセス

著者: 萩谷英大

ページ範囲:P.1412 - P.1413

COVID-19のパンデミックも終わりを告げた今、以前のように海外旅行に行く人(アウトバウンド)が増えています。また海外からの旅行者・労働者の入国制限が緩和され、インバウンド人口が再び増加しています。いつもの外来診察室で「今度海外旅行に行こうと思っているんですけど…」という相談を受ける機会も増えてくると思います。皆さんは、自信をもって対応できるでしょうか? また、「3日前に海外から帰ってきたのですが、昨日から熱が出てきて…」という患者さんを的確にマネジメントできますか?
本特集では、「海外旅行」に関連して、読者の皆さんが遭遇する可能性の高い場面について、“これは知っておきたい!”という感染症や渡航医学の知識をまとめてみました。日々の臨床にお役立ていただけましたら幸いです。

今月の「めざせ! 総合診療専門医!」問題

ページ範囲:P.1483 - P.1483

本問題集は、今月の特集のご執筆者に、執筆テーマに関連して「総合診療専門医なら知っておいてほしい!」「自分ならこんな試験問題をつくりたい!」という内容を自由に作成していただいたものです。力試し問題に、チャレンジしてみてください。

【総論】

渡航医学総論

著者: 住吉翔元 ,   忽那賢志

ページ範囲:P.1414 - P.1417

 COVID-19が5類感染症に移行しておよそ半年が経過した。外国人観光客もここ数年に比べて数多く見かけるようになった。また、筆者の周囲でも久しぶりの海外旅行を楽しんだ方がいらっしゃる。
 そして外来でも、ここ数年では減っていた渡航歴のある患者の受診が増えている。

【渡航外来およびワクチン接種】

❶渡航外来総論

著者: 田村謙太郎

ページ範囲:P.1418 - P.1421

 本稿では、いわゆる観光目的の旅行を想定して、主治医としてトラベルクリニック(渡航外来)で具体的に何をすべきかを考えてみたいと思います。

❷ワクチン接種の実際

著者: 眞鍋明広

ページ範囲:P.1422 - P.1426

Case
具体的な依頼例
依頼者:高校生、女性
韓国で各国から集ったメンバーと共同生活を送る予定のため、髄膜炎菌ワクチン接種を希望(短期留学)。

【渡航後の体調不良】

症例❶マラリア

著者: 岩本佳隆 ,   齋藤崇 ,   野本英俊

ページ範囲:P.1427 - P.1431

Case
ガーナでの複数回のマラリア罹患歴を有した若年女性の1例
患者:20代、女性
渡航歴:ガーナ(最終渡航:半年前に3カ月間)
現病歴:仕事のためガーナへ繰り返し渡航しており、これまでに現地で計4回マラリアに罹患(最終罹患:2年4カ月前)したが、いずれも現地で処方された抗マラリア薬を数日間内服して軽快した。来院10日前から自然解熱を繰り返す48時間周期の発熱と悪寒があり、受診した。諸検査ではC反応性蛋白(CRP)上昇と血小板減少、肝脾腫を認め、末梢血塗抹標本でマラリア原虫を認めた(寄生率0.02%)。臨床経過や塗抹所見からは三日熱マラリアあるいは卵形マラリアが示唆され、アルテメテル・ルメファントリン配合錠で治療を開始した。PCR(polymerase chain reaction)検査でPlasmodium ovaleが検出され、卵形マラリアと確定診断した。グルコース-6-リン酸脱水素酵素(G6PD)活性が正常であることを確認し、プリマキンによる根治治療を行った。今後も渡航予定があることから、マラリアの予防について指導した。

症例❷レプトスピラ症

著者: 飯田康

ページ範囲:P.1432 - P.1436

Case1
腎盂腎炎としては腑に落ちなかった軽症レプトスピラ症の1例
患者:81歳、女性。併存疾患に高血圧症があり、内服加療中。
現病歴:X-14日からX-6日までバードウォッチング目的にパナマへ渡航した。X日に倦怠感を自覚し、X+1日から37℃後半〜38℃台の発熱と嘔吐、軟便、右下腹部痛が出現した。X+3日には伝い歩きができなくなるほど倦怠感が強くなったため、X+5日に当科初診となった。来院時の第一印象はsickで、体温37.5℃、脈拍数81回/分、血圧83/42 mmHgであった。
身体所見:眼球結膜黄染・充血はなく、口腔内乾燥、右下腹部圧痛と右腎叩打痛を認めた。
血液検査:WBC 7,070/μL(Neut 91.3%)、CRP 22.89 mg/dL、PCT 2.27 ng/mLと炎症反応高値、BUN 40.5 mg/dL、Cr 1.15 mg/dLと腎機能低下を認めた。
尿検査:白血球(2+)、尿蛋白(2+)。
腹部単純CT検査:右下腹部と両側腎周囲の毛羽立ち像を認めた。
 腸チフス、尿路感染症を想定し、セフトリアキソン2 g/日の投与を開始した。
 入院翌日には解熱、その後炎症反応も改善し、入院6日目に腸チフスのカバー目的でレボフロキサシン(経口)に切り替え、軽快退院となった(図1)。抗菌薬投与歴がないにもかかわらず、閉塞機転のない尿路感染症で、グラム染色・尿培養結果が陰性など、尿路感染症としては腑に落ちなかったため、国立感染症研究所に検体を提出し、Leptospira interrogansの血清群grippotyphosaレプトスピラ症と診断した。

症例❸旅行者下痢症

著者: 藤谷好弘

ページ範囲:P.1437 - P.1440

Case
インド渡航後に発熱、消化器症状を認めた1例
患者:21歳、男性
渡航歴:発症14日前から2日前までインドでバックパック旅行
現病歴:インドから帰国2日後に発熱・悪寒・下痢を認め、発症3日目に近医を受診した。急性胃腸炎の診断でレボフロキサシンが処方された。その後も改善しないため、発症7日目に当院を紹介受診し、入院となった。当院受診時も発熱は持続し、下痢は治まって、便秘・腹痛・腹部膨満がみられた。マラリアやデング熱の検査は陰性だった。便培養と血液培養からSalmonella enterica subsp. enterica serovar Typhiが検出され、腸チフスと診断した。薬剤感受性試験でフルオロキノロン耐性と判明し、セフトリアキソン投与にて軽快した。

症例❹寄生虫症

著者: 中村(内山)ふくみ

ページ範囲:P.1441 - P.1443

Case
韓国でユッケを喫食し感染した無鉤条虫症の1例
患者:39歳、女性
現病歴:当院初診の8カ月前に韓国へ旅行し、ユッケを喫食した。4カ月前から排便のたびに平麺のようなものが出ていることに気づき、下着に付着していることもあったが、食物残渣と思っていた。1週間前にそれが動いていたため、かかりつけ医に相談し、当院を紹介受診した。
受診後経過:渡航歴、食歴と虫体(片節)の排出状況から、無鉤条虫(Taenia saginata)と考えた。受診時の糞便検査で虫卵は陰性で、片節の排出が止まっていた。1カ月後の糞便検査も虫卵は検出されなかった。受診から約2カ月経過した頃、再度、片節の排出が見られたため受診したところ(図1Ⓐ)、糞便検査で虫卵が検出された(図1Ⓑ)。プラジカンテルで駆虫し、治癒した。駆虫後の片節は、遺伝子検査でT. saginataと同定された。

症例❺狂犬病

著者: 倉井華子

ページ範囲:P.1444 - P.1446

Case
フィリピンから帰国後に狂犬病を発症した症例
患者:50歳、男性
主訴:発熱、嚥下困難
現病歴:仕事でフィリピンに滞在中に、イヌに右手首を咬まれた。曝露後の狂犬病ワクチン接種は行わなかった。2カ月半後に倦怠感と右肩甲骨の痛みが出現。数日後には飲水が困難となり、発熱、呼吸苦が出現。発熱、恐水発作、易興奮性、イヌへの曝露歴があることから、狂犬病を疑った。ICUに入室するも、わずかな風量の空調で恐風発作が出現し、苦痛緩和のため鎮静・人工呼吸管理を行った。入院翌日に唾液PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)法により狂犬病ウイルス遺伝子が検出され、狂犬病と診断した。入院1カ月後より激しい血圧・脈拍の変動を認めるようになり、多臓器不全により永眠された。

【渡航医学トピックス】

❶蚊媒介感染症

著者: 氏家無限

ページ範囲:P.1447 - P.1449

病原体を媒介する蚊の特徴と気候変動などによる流行への影響
 蚊は世界に約3,600種類、日本国内には亜種を含めると130種類が生息しているとされ、吸血行動は雌の成虫のみに認めるが、国内でヒトを吸血対象とする蚊はヒトスジシマカ(ヤブカ)、アカイエカなど、20種類程度とされる1,2)。これらの蚊が病原体をヒトに伝播する。
 蚊の活動性は気温や日照時間などに依存しており、条件の変化に伴い幼虫の発育期間や成虫の寿命が変化する。具体的には、ヒトスジシマカが幼虫から成虫に発育する期間は、夏季では10〜12日であるが、気温が低い春先(4月)や晩秋(10月)では30〜50日を要する。また、ヒトスジシマカの定着には年間平均気温11℃以上が必要とされ、地球温暖化に伴って生息分布域は拡大している。日本国内での北限は、1948年頃は栃木県、1996年頃は秋田県から宮城県、2009年は岩手県、2015年は青森県と北上している1)

❷薬剤耐性菌

著者: 濱口重人

ページ範囲:P.1450 - P.1452

薬剤耐性(AMR)とは?
 薬剤耐性(antimicrobial resistance : AMR)とは、特定の種類の抗菌薬が効きにくくなる、または効かなくなる現象を指す。2019年には、WHO(世界保健機関)が「世界保健にもたらす10の脅威」を発表し、そのなかで感染症に関連する5つの項目が挙げられた1)。なかでもAMRは特に注目される項目として位置づけられている。2023年5月に広島で行われたG7サミットでも、世界経済やウクライナ問題と並んで、AMRは主要な議題の1つとして取り上げられた。これはAMRがすでに単なる医療問題を超え、公衆衛生課題、社会全体の問題として捉えられていることを示している。
 2020年からの3年間は、世界中において医療機関がCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)のパンデミックに振り回された。AMRは世界的な脅威として以前から警鐘が鳴らされていたが、日本でもこの3年間はAMRに対する警戒や対策が疎かになっていた感が否めない。しかし、新型コロナウイルスの有無にかかわらず、AMR対策は待ったなしの状況である。

❸航空医学

著者: 福島慎二 ,   サトウ菜保子

ページ範囲:P.1453 - P.1455

 航空機内の環境は、気圧は約0.8気圧(標高1,800〜2,500 m相当)、温度は23〜24℃、湿度は10〜20%程度に調整されている。このような機内環境は、健康な者にとっては大きな問題になることはない。しかし、基礎疾患のある者やリスクのある者は、疾病の発生や悪化などに注意が必要である(表1)1)。搭乗に適さない状態はWHO(世界保健機関)の「International Travel and Health」(表2)2)に示されている。

❹新興・再興感染症—病歴聴取がカギ! 医療機関での適切な感染対策に留意しよう

著者: 永瀬裕一朗 ,   石金正裕

ページ範囲:P.1456 - P.1458

 全米医学アカデミー(National Academy of Medicine:NAM)によると、新興感染症とは、これまで知られていなかったか、既知ではあったが20年間で発生率や地理的範囲が急速に増加しており、コントロールできていない感染症と定義されている1)。具体的には、エボラ出血熱やマールブルグ病などのウイルス性出血熱、後天性免疫不全症候群(acquired immunodeficiency syndrome : AIDS)や新型コロナウイルス感染症などが含まれる。また再興感染症については、公衆衛生対策の変化や病原体の変異などに伴って、かつては抑制されていたものの再び流行してしまった感染症とされ、結核やマラリアなどが挙げられる。
 本稿では、日本で経験する可能性が高い疾患として、新興感染症では重症熱性血小板減少症候群(severe fever with thrombocytopenia syndrome : SFTS)を、再興感染症では麻疹を例に挙げて解説する。

❺海外旅行と性感染症

著者: 宮里悠佑

ページ範囲:P.1459 - P.1462

 海外旅行はとても刺激的で、普段の生活とは違った非日常が体験できます。そのような体験をすると、人は気持ちが大きくなり、ハメを外してしまうようです。実に旅行者の5〜20%が不特定の相手との性交渉を経験したという研究報告があります1)。渡航後,多くの患者は自身が渡航先でそのような経験をしたことを話さず、われわれが適切に性交渉歴についての病歴聴取(column 1)をしたとしても、彼らがその行為(性交渉)をリスクと思っていなければ(もしかすると、リスクとわかっていても)答えてもらえないことがあります。渡航者が話す性交渉についての病歴はあてにならず、海外渡航歴そのものが性感染症のリスクと言ってもよいのかもしれません。
 筆者は性感染症の専門外来を定期的に行っていますが、性感染症専門の外来を受診する患者は、自身に性感染症のリスクがあることを自覚していたり、実際に性感染症を疑う症状を自覚して受診することが多いです。したがって性交渉歴の聴取も行いやすく、検査前確率が高いので、診断・治療も比較的容易です。本当に難しいのは、一般内科外来を受診する患者に紛れている無症状の性感染症を見つけて治療することです。そのような患者は基本的に性感染症の心配をしていないので、性交渉歴の聴取が難しく、性感染症検査の同意も得にくいものです。

❻海外における公衆衛生・グローバルヘルス

著者: 市村康典

ページ範囲:P.1463 - P.1465

 本号で特集されている「海の外へ渡る航行者を診る」際に、「海の外」での感染症などを含めた疾病の状況や医療提供体制の事情などの公衆衛生に関連した情報を得ることは、個々のケースに応じて対応を検討するうえで参考となる。たとえば、新型コロナウイルス感染症の流行時には、海外で実施されている公衆衛生対策をふまえ、必要な検査を事前に実施するなどの対応が求められた。このような海外での公衆衛生に関連して、「グローバルヘルス」など、いくつかの用語も使用されている。
 本稿では、海外における公衆衛生に注目し、関連する用語や取り組みの概要について解説すると共に、情報収集に有用なサイトを紹介する。

❼マスギャザリング

著者: 尾﨑正英 ,   忽那賢志

ページ範囲:P.1466 - P.1468

マスギャザリングとは?
 マスギャザリング(mass gathering)とは、「特定の場所で特定の目的のために行われる、多数の人(1,000〜25,000人以上)の集まり」のことで、感染症伝播の危険因子とされている1)。国際的なマスギャザリングでは、さまざまな国からの人々が一堂に会し、その後それぞれが生活している地域へ戻る。そうしたなかで輸入感染症やその地域における希少感染症が持ち込まれることがあり、また各国のワクチン政策や感染症流行状況が異なるために感染症の伝播が起こりやすく、感染症が地理的に拡散する起点となりうる。
 マスギャザリングには自然発生のものと、計画的なものがある。自然発生のマスギャザリングには政治的抗議行動、難民キャンプなどがある。計画的なものには宗教行事やオリンピック、FIFA(国際サッカー連盟)ワールドカップのように、定期的に開催されるものが挙げられる1)。過去のマスギャザリングがどのような健康被害をもたらしたのかを理解することは、将来のマスギャザリングに備えるのに役立つ。臨床医としては、マスギャザリング参加者のリスク評価とリスクの軽減を行えるように備えておけるとよい。まずは実際に、過去のマスギャザリングではどのような感染症が流行したのかを紹介する。

❽インバウンド

著者: 中村安秀

ページ範囲:P.1469 - P.1471

全国的に外国人受診者が激増
 日本において外国人に対する医療が大きな課題となったのは、「難民の地位に関する条約(難民条約)」を批准した1981年であった。種々の議論の末、1982年から国民健康保険と国民年金の国籍条項が撤廃された。
 その後、大きな分岐点となったのは2011年であった。経済産業省が中心となり、Medical Excellence JAPAN(MEJ)が設立され、日本の医療サービスのパッケージ輸出などが行われた。厚生労働省では、2012年に「外国人患者受入れ医療機関認証制度(JMIP)」を開始した。2014年に「医療機関における外国人患者受入れ環境整備事業」を開始し、医療通訳育成カリキュラムの制定、医療通訳テキストの発行、外国人患者向け説明資料の標準化を行った1)

【スペシャル・アーティクル】

COVID-19パンデミックを振り返る—各国の対策と課題

著者: 石川尚子

ページ範囲:P.1472 - P.1476

 2020年3月11日にCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)パンデミックが宣言されてから、すでに3年以上が経過した2023年5月5日、WHO(世界保健機関)は国際的な公衆衛生上の緊急事態の終了を宣言した。国内でも今年5月8日よりCOVID-19は5類感染症に位置づけられることとなり、その対策も大きく変化してきた。
 COVID-19は現代に生きる私たちが経験した初めての深刻なパンデミックと言っても過言ではないだろう。世界各国は試行錯誤を繰り返しながら、その都度最善と思われる対策を行ってきた。

【コラム】

❶女性と海外旅行—インドでの経験より

著者: 時信亜希子

ページ範囲:P.1477 - P.1478

 インドの伝統医学アーユルヴェーダは予防医学としての側面が強く、古くから次のように言われている。
 御者は王の指令を受け次第、直ちに出動できるよう常日頃から馬車のメンテナンスを欠かさず、為政者は民の平和と幸福を守るため、常に治世に責任をもたなければならない。それと同様に、「自分の健康は日々の生活のなかで自分で守る」ことが肝要である。

❷海外渡航時の備えと注意すべき事故

著者: 鎌田一宏

ページ範囲:P.1479 - P.1482

 新型コロナウイルス感染拡大の影響や急激な円安の進行を背景に、本邦における2020年以降の海外渡航者数は大幅な減少をみている1)。しかしながら感染拡大の落ち着きと共に、貿易は正常化し、海外旅行需要も徐々に回復傾向にある。
 これまで、一般的な海外渡航者の目的地は先進国、特に欧州であったが、その一方で、相当数の海外駐在員や探検旅行者が世界中の開発途上国を訪れていた。この双方への渡航は、今後10年にわたってさらに増加すると予想されており2)、医師は渡航予定者の求めに応じて、的確な現地の最新情報を収集し、共有していかねばならない。

Editorial

岡山大学病院に「渡航ワクチン外来」を開設!—華々しくプレスリリースをしたのは2020年7月30日だった フリーアクセス

著者: 萩谷英大

ページ範囲:P.1411 - P.1411

2019年の大晦日、中国・武漢の華南海鮮城(海鮮卸売市場)に関連すると推測される「原因不明のウイルス性肺炎」の症例が、周辺医療機関で約30例発生していることが発表された。その後、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と命名された新興感染症は瞬く間に全世界に拡散し、2020年1月30日には世界保健機関(World Health Organization:WHO)のテドロス事務局長が、『国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(Public Health Emergency of International Concern:PHEIC)』に相当することを発表した。世界各国で歴史上例を見ないロックダウンが実施され、まさに全世界規模の感染症パンデミックが発生したのは、今から3年半前であった。
 当時、筆者は自施設での患者診療やマネジメント業務に追われながら、岡山市保健所の医療コーディネーター、岡山県庁コロナ対策室の岡山県クラスター対策班の感染管理医師として活動するなど、多忙を極めていた。そんな中、1年ほど前から着々と準備をしていた「渡航ワクチン外来」をスタートしたのが2020年9月であった。読者の皆さんもご存じのように、当時は海外往来が極めて難しくなり、海外から来日する外国人(インバウンド)、日本から海外に行く人(アウトバウンド)はゼロと言っても過言ではない状態であった。「『渡航ワクチン外来』なんて、何のために始めるの?」と直接聞く人はあまりいなかったが、心中では筆者が始めた「渡航ワクチン外来」の意義を訝しく思っていた人もいたであろう。当時は海外渡航に際し「PCR陰性証明書」の提示を要するケースが多く、「渡航ワクチン外来」の機能はこの「PCR陰性証明書」を発行することと勘違いしていた人もいたことと思う。

What's your diagnosis?[252]

近づくと逃げていきます・・・

著者: 内藤茂之 ,   山口諒也 ,   河村裕美 ,   大矢亮 ,   藤本卓司

ページ範囲:P.1404 - P.1409

病歴
患者:57歳、女性
主訴:めまい、物が二重に見える、嘔気
現病歴:来院前日まで普段通りだった。入院当日午前7時の覚醒時、仰臥位で天井が下から上に動いているように見えた。どの方向を見ても同様であった。洗面台で鏡を見ると、顔や物が1つに見えなかった。ピントはぼやけていなかった。両目を開けていると嘔気を催したが、右目を閉じると視野の違和感とめまいが改善するため、ハンカチで右眼を覆っていた。歩行は正常で普通に話すことができた。近医を受診し、当院に紹介入院となった。
追加問診:遠く・近くを見る時の違いはわからない。階段が降りにくいか否かもわからない(自宅1階、階段なし)。
ROS陰性:頭痛、頸部痛、胸痛、腰背部痛、呂律困難、脱力、しびれ、難聴、発熱、悪寒戦慄
既往歴:機能性月経困難症、子宮頸部中等度異形成(39歳:円錐切除)、慢性胃炎(H. pylori除菌済み)
内服薬・アレルギー:なし
嗜好歴:喫煙歴なし、機会飲酒
*本論文中、[▶動画]マークにつきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2025年11月30日まで)。

【エッセイ】アスクレピオスの杖—想い出の診療録・44

時に癒し,しばしば和らめ,常に慰む

著者: 高橋潤

ページ範囲:P.1490 - P.1491

本連載は、毎月替わる著者が、これまでの診療で心に残る患者さんとの出会いや、人生を変えた出来事を、エッセイにまとめてお届けします。

「総合診療」達人伝|7つのコアコンピテンシーとその向こう側・6

地域包括ケアを含む地域志向アプローチ

著者: 川尻宏昭 ,   奥知久

ページ範囲:P.1493 - P.1499

「おう、よく来たな。まあ先生、こっちに入ってよ」。久しぶりにお会いした川尻宏昭先生は、いつも通りの飄々とした口調で診療所内を案内してくれた。
 ここは岐阜県高山市朝日地区の朝日診療所。旧朝日村は乗鞍岳と御嶽山の山懐に抱かれ、自然に囲まれた雄大な地区である。2005年に1町7村が高山市に編入し、日本一広い市が誕生した(図1)。今回の達人(一口メモ1)川尻先生は、佐久総合病院、諏訪中央病院、名古屋医療センターなどを経て、いま生まれ故郷の高山市で仕事をされている。現在の肩書きは「高山市役所市民保健部医療技監兼高山市国保高根診療所長」(一口メモ2)である。な、長い! 肩書きが長すぎて訳がわからない! 何なに? どうやら診療所の所長でもあり、行政の医療技監でもあるということ。何でそんなことになったのか、さっそく達人を訪ねてみましょう。

臨床教育お悩み相談室|どうする!?サロン・11

「大学院生教育」が臨床教育と違うのなぁぜなぜ??—「陰性感情」対処3ステップ

著者: 佐田竜一 ,   木村武司 ,   長野広之

ページ範囲:P.1500 - P.1504

今月のお悩み
卒後11年目の医師です。2年前に大学院に入り、「研究」に携わっています。今年から後輩が研究室に入ってきたので、研究について指導するようになったのですが、「もっと頑張ったらいいのに…」とか「やる気がないなら研究しなくていいんじゃ?」などと感じて、ついキツく当たってしまいます。自分でもよくないなと思ってはいるのですが、コレってなぜなのでしょうか?
[ペンネーム:研究であそぼ]

ジェネラリストに必要な ご遺体の診断学・9

「死斑」を診る

著者: 森田沙斗武

ページ範囲:P.1506 - P.1509

Case
患者:62歳、男性。妻と子どもと3人暮らし。60歳で退職後、趣味の山登りやキャンプに1人で出かけることが増えた。
既往歴:高血圧症
病歴:12月某日14時、キャンプ場に1人で到着。その後、1人でテントを設営したり、焚火で炊飯をしたりする姿をキャンプ場の利用客が目撃している。翌日の正午、利用時間終了のためキャンプ場職員が様子を見にいくと、テント内で寝袋の中で意識のない状態の患者を発見。動転したキャンプ場職員から、近隣の当クリニックに電話で連絡があった。とりあえず心臓マッサージをしながら救急車を呼ぶように指示したが、救急のある医療機関は遠く、ちょうどクリニックの休診時間帯であったため自らもキャンプ場に駆けつけた。
 現場に到着すると、下顎硬直に加えて死斑の発現も認め、“死の確徴”があると考えられたが、冬季のキャンプ場で発見されていることから「低体温症」の可能性もあった。その場合、安易に死亡診断してはならないと考え、心臓マッサージを継続した。救急隊が心電図を装着し波形がフラットであることから、死亡と診断した。
 その後、捜査に来た警察官やキャンプ場職員から、「本当に死因は低体温症だったんですか?」などと事情を聴かれたが、よくわからないと答えるしかなかった。後日、司法解剖となったと噂で聞いたが、詳細はわからないままであった。

オール沖縄!カンファレンス|レジデントの対応と指導医の考えVer.2.0・83

既往は咎めず

著者: 金澤三義 ,   杉田周一 ,   本永英治 ,   徳田安春 ,   仲里信彦 ,   鈴木智晴 ,   佐藤直行

ページ範囲:P.1511 - P.1515

CASE
症例:87歳、女性。
主訴:腹部膨満。
現病歴:今回の入院2カ月前に施設へ入所していたが、2週間ほどの抗菌薬治療にもかかわらず1日1回38℃を超える発熱があり、精査目的に紹介された。腹部CTでS状結腸狭窄を指摘され、大腸内視鏡検査を施行したところスコープが通過しない狭窄病変があり、S状結腸癌の診断でステント留置された。その後、腫瘍熱の診断でナプロキセンを開始し、解熱が得られたため施設へ退院した。退院後より腹部膨満、食思不振が出現した。入院5日前からはほぼ食事摂取ができなくなったため、原因精査目的に受診した。
既往歴:便秘症、高血圧、認知症。
内服歴:酸化マグネシウム(500 mg)1回2錠1日2回、ブロチゾラム(0.25 mg)1回1錠1日1回、ナプロキセン(100 mg)1回2錠1日2回。
ADL:施設入所中で寝たきり、コミュニケーションは困難。

臨床医のためのライフハック│限りある時間を有効に使う仕事術・9

—臨床研究❶—忙しい診療のなかで「臨床研究」を行うには?

著者: 中島啓

ページ範囲:P.1516 - P.1519

時間がない! 臨床医の仕事は診療だけにあらず、事務、教育、自己学習、研究、学会発表、情報発信、所属組織の運営などなど、尽きることはありません。もちろんプライベートの生活もあり、「時間不足」は臨床医の永遠の課題です。では、一度きりの“医師人生”の限られた時間を、どう有効に使うのか? 筆者が培ってきた「ライフハック(仕事術)」のすべてを、余すところなく開陳します。

Dr.上田剛士のエビデンス実践レクチャー!医学と日常の狭間で|患者さんからの素朴な質問にどう答える?・45

果物ジュースや野菜ジュースは体に良いですか?

著者: 上田剛士

ページ範囲:P.1521 - P.1526

患者さんからのふとした質問に答えられないことはないでしょうか? 素朴な疑問ほど回答が難しいものはありませんが、新たな気づきをもたらす良問も多いのではないでしょうか? 本連載では素朴な疑問に、文献的根拠を提示しながらお答えします!

#総合診療

#今月の特集関連本 フリーアクセス

ページ範囲:P.1443 - P.1443

#今月の特集関連本 フリーアクセス

ページ範囲:P.1446 - P.1446

#今月の特集関連本 フリーアクセス

ページ範囲:P.1465 - P.1465

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ページ範囲:P.1482 - P.1482

#今月の特集関連本 フリーアクセス

ページ範囲:P.1484 - P.1484

#医学書院の新刊 フリーアクセス

ページ範囲:P.1485 - P.1487

#参加者募集 フリーアクセス

ページ範囲:P.1487 - P.1487

#参加者募集 フリーアクセス

ページ範囲:P.1488 - P.1488

#書評:—入職1年目から現場で活かせる!—こころが動く医療コミュニケーション読本 フリーアクセス

著者: 竹林崇

ページ範囲:P.1489 - P.1489

 医療において、「コミュニケーション」は基盤となる知識および技術である。どれだけ確実性の高い医療技術があったとしても、それを施術したあとのサポートを行う医療従事者への納得と信頼を得られなければ、対象者はその選択をしないかもしれない。仮に選択しても、医療従事者への不信は、対象者の心身の予後を悪化させる可能性もある。これらの観点から、医療者がコミュニケーションを学ぶことは、エビデンスや知識・技術を学ぶことと同等に、非常に重要なものであると考えている。
 しかしながら、医療コミュニケーションについては、医療者の養成校などにおいても特化した授業が少なく、また経験的に実施してきた先人も多いため、エビデンスを基盤としたコミュニケーション技術に対する教育は未だに確立されていない。一方、情報化の時代がさらに加速する昨今、医療事故やミスに関する報道が一気に加熱することで、医療に対する不信感が以前に比べて膨らんだという社会的背景もあり、コミュニケーションや接遇の技術の必要性がよりいっそう重視されている。

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ページ範囲:P.1402 - P.1403

『総合診療』編集方針 フリーアクセス

ページ範囲:P.1410 - P.1410

 1991年に創刊した弊誌は、2015年に『JIM』より『総合診療』に誌名を変更いたしました。その後も高齢化はさらに進み、社会構造や価値観、さらなる科学技術の進歩など、日本の医療を取り巻く状況は刻々と変化し続けています。地域医療の真価が問われ、ジェネラルに診ることがいっそう求められる時代となり、ますます「総合診療」への期待が高まってきました。これまで以上に多岐にわたる知識・技術、そして思想・価値観の共有が必要とされています。そこで弊誌は、さらなる誌面の充実を図るべく、2017年にリニューアルをいたしました。本誌は、今後も下記の「編集方針」のもと、既存の価値にとらわれることなく、また診療現場からの要請に応え、読者ならびに執筆者のみなさまとともに、日本の総合診療の新たな未来を切り拓いていく所存です。
2018年1月  『総合診療』編集委員会

読者アンケート

ページ範囲:P.1527 - P.1527

次号予告 フリーアクセス

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基本情報

総合診療

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 2188-806X

印刷版ISSN 2188-8051

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バックナンバー

34巻12号(2024年12月発行)

特集 妊婦・褥婦が外来に来たらUpdate—症状対応からワクチン・プラネタリーヘルスまで

34巻11号(2024年11月発行)

特集 電子カルテとベッドサイドの壁を打ち破る!—患者情報の「言語化」への挑戦

34巻10号(2024年10月発行)

特集 化かしが得意なカメレオンな疾患を捕まえろ!—よくある騙され方のゲシュタルト

34巻9号(2024年9月発行)

特集 今伝えたいクリニカル・パール—つくり方、使い方、活かし方

34巻8号(2024年8月発行)

特集 ストーン・ウォーズ 果てしなき“石”と医師との闘い

34巻7号(2024年7月発行)

特集 どうする!? 健診異常—これってホントに異常なの? どう説明する?

34巻6号(2024年6月発行)

特集 医師のウェルビーイング

34巻5号(2024年5月発行)

特集 —優柔不断にサヨウナラ!—あなたの「臨床判断」を高めるケーススタディ11選

34巻4号(2024年4月発行)

特集 困ったときの漢方—この症状に役立ちます!

34巻3号(2024年3月発行)

特集 —え、ウソ!実は◯◯だった!?—“コモンディジーズ”の診断ピットフォール

34巻2号(2024年2月発行)

特集 日常診療で出合う筋骨格疾患—脳神経内科と整形外科からのアプローチ

34巻1号(2024年1月発行)

特集 —“体験型”臨床クイズで習得する!—フィジカル診断エクセレンス

33巻12号(2023年12月発行)

特集 海の外へ渡る航行者を診る—アウトバウンドにまつわるetc.

33巻11号(2023年11月発行)

特集 —続・総合診療外来に“実装”したい—最新エビデンスMy Best 3

33巻10号(2023年10月発行)

特集 ○×クイズ110問!日常診療アップグレード—Choosing WiselyとHigh Value Careを学ぼう

33巻9号(2023年9月発行)

特集 ジェネラリストのための「発達障害(神経発達症)」入門

33巻8号(2023年8月発行)

特集 都市のプライマリ・ケア—「見えにくい」を「見えやすく」

33巻7号(2023年7月発行)

特集 “消去法”で考え直す「抗菌薬選択」のセオリー—広域に考え、狭域に始める

33巻6号(2023年6月発行)

特集 知っておくべき!モノクロな薬たち(注:モノクローナル抗体の話ですよ〜)

33巻5号(2023年5月発行)

特集 —疾患別“イルネススクリプト”で学ぶ—「腹痛診療」を磨き上げる22症例

33巻4号(2023年4月発行)

特集 救急対応ドリル—外来から在宅までの60問!

33巻3号(2023年3月発行)

特集 —自信がもてるようになる!—エビデンスに基づく「糖尿病診療」大全—新薬からトピックスまで

33巻2号(2023年2月発行)

特集 しびれQ&A—ビビッとシビれるクリニカルパール付き!

33巻1号(2023年1月発行)

特集 COVID-19パンデミック 振り返りと将来への備え

32巻12号(2022年12月発行)

特集 レクチャーの達人—とっておきの生ライブ付き!

32巻11号(2022年11月発行)

特集 不定愁訴にしない“MUS”診療—病態からマネジメントまで

32巻10号(2022年10月発行)

特集 日常診療に潜む「処方カスケード」—その症状、薬のせいではないですか?

32巻9号(2022年9月発行)

特集 総合診療・地域医療スキルアップドリル—こっそり学べる“特講ビデオ”つき!

32巻8号(2022年8月発行)

特集 こんなところも!“ちょいあて”エコー—POCUSお役立ちTips!

32巻7号(2022年7月発行)

特集 —どうせやせない!? やせなきゃいけない??苦手克服!—「肥満」との向き合い方講座

32巻6号(2022年6月発行)

特集 総合診療外来に“実装”したい最新エビデンス—My Best 3

32巻5号(2022年5月発行)

特集 「診断エラー」を科学する!—セッティング別 陥りやすい疾患・状況

32巻4号(2022年4月発行)

特集 えっ、これも!? 知っておきたい! 意外なアレルギー疾患

32巻3号(2022年3月発行)

特集 AI時代の医師のクリニカル・スキル—君は生き延びることができるか?

32巻2号(2022年2月発行)

特集 —withコロナ—かぜ診療の心得アップデート

32巻1号(2022年1月発行)

特集 実地医家が楽しく学ぶ 「熱」「炎症」、そして「免疫」—街場の免疫学・炎症学

31巻12号(2021年12月発行)

特集 “血が出た!”ときのリアル・アプローチ—そんな判断しちゃダメよ!

31巻11号(2021年11月発行)

特集 Q&Aで深める「むくみ診断」—正攻法も!一発診断も!外来も!病棟も!

31巻10号(2021年10月発行)

特集 医師の働き方改革—システムとマインドセットを変えよう!

31巻9号(2021年9月発行)

特集 「検査」のニューノーマル2021—この検査はもう古い? あの新検査はやるべき?

31巻8号(2021年8月発行)

特集 メンタルヘルス時代の総合診療外来—精神科医にぶっちゃけ相談してみました。

31巻7号(2021年7月発行)

特集 新時代の「在宅医療」—先進的プラクティスと最新テクノロジー

31巻6号(2021年6月発行)

特集 この診断で決まり!High Yieldな症候たち—見逃すな!キラリと光るその病歴&所見

31巻5号(2021年5月発行)

特集 臨床医のための 進化するアウトプット—学術論文からオンライン勉強会、SNSまで

31巻4号(2021年4月発行)

特集 消化器診療“虎の巻”—あなたの切実なギモンにズバリ答えます!

31巻3号(2021年3月発行)

特集 ライフステージでみる女性診療at a glance!—よくあるプロブレムを網羅しピンポイントで答えます。

31巻2号(2021年2月発行)

特集 肺炎診療のピットフォール—COVID-19から肺炎ミミックまで

31巻1号(2021年1月発行)

特別増大特集 新型コロナウイルス・パンデミック—今こそ知っておきたいこと、そして考えるべき未来

30巻12号(2020年12月発行)

特集 “ヤブ化”を防ぐ!—外来診療 基本の(き) Part 2

30巻11号(2020年11月発行)

特集 診断に役立つ! 教育で使える! フィジカル・エポニム!—身体所見に名を残すレジェンドたちの技と思考

30巻10号(2020年10月発行)

特集 —ポリファーマシーを回避する—エビデンスに基づく非薬物療法のススメ

30巻9号(2020年9月発行)

特集 いつ手術・インターベンションに送るの?|今でしょ! 今じゃないでしょ! 今のジョーシキ!【感染症・内分泌・整形外科 編】

30巻8号(2020年8月発行)

特集 マイナーエマージェンシー門外放出—知っておくと役立つ! テクニック集

30巻7号(2020年7月発行)

特集 その倦怠感、単なる「疲れ」じゃないですよ!—筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群とミミック

30巻6号(2020年6月発行)

特集 下降期慢性疾患患者の“具合”をよくする—ジェネラリストだからできること!

30巻5号(2020年5月発行)

特集 誌上Journal Club—私を変えた激アツ論文

30巻4号(2020年4月発行)

特集 大便強ドリル—便秘・下痢・腹痛・消化器疾患に強くなる41問!

30巻3号(2020年3月発行)

特集 これではアカンで!こどもの診療—ハマりがちな11のピットフォール

30巻2号(2020年2月発行)

特集 いつ手術・インターベンションに送るの?|今でしょ! 今じゃないでしょ! 今のジョーシキ!【循環器・消化器・神経疾患編】

30巻1号(2020年1月発行)

特集 総合診療医の“若手ロールモデル”を紹介します!—私たちはどう生きるか

27巻12号(2017年12月発行)

特集 小児診療“苦手”克服!!—劇的Before & After

27巻11号(2017年11月発行)

特集 今そこにある、ファミリー・バイオレンス|Violence and Health

27巻10号(2017年10月発行)

特集 めまいがするんです!─特別付録Web動画付

27巻9号(2017年9月発行)

特集 うつより多い「不安」の診かた—患者も医師も安らぎたい

27巻8号(2017年8月発行)

特集 見逃しやすい内分泌疾患─このキーワード、この所見で診断する!

27巻7号(2017年7月発行)

特集 感染症を病歴と診察だけで診断する!Part 3 カリスマ編

27巻6号(2017年6月発行)

特集 「地域を診る医者」最強の養成法!

27巻5号(2017年5月発行)

特集 コミュニケーションを処方する—ユマニチュードもオープンダイアローグも入ってます!

27巻4号(2017年4月発行)

特集 病歴と診察で診断できない発熱!—その謎の賢い解き方を伝授します。

27巻3号(2017年3月発行)

特集 これがホントに必要な薬40—総合診療医の外来自家薬籠

27巻2号(2017年2月発行)

特集 The総合診療ベーシックス—白熱!「総合診療フェスin OKINAWA」ライブ・レクチャー! 一挙公開 フィジカル動画付!

27巻1号(2017年1月発行)

特集 総合診療の“夜明け”—キーマンが語り尽くした「来し方、行く末」

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