Editorial
しびれ診療の疑問にお答えします!
著者:
塩尻俊明1
横田隆徳2
所属機関:
1総合病院国保旭中央病院 総合診療内科
2東京医科歯科大学 脳神経病態学分野
ページ範囲:P.131 - P.131
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「しびれ」はよくある主訴でありますが、鑑別診断が多岐に及び、外来診療でしばしば悩みの種となります。そこで今回は、外来診療が本格的に始まった専攻医のみなさんと、各科専門医取得後も内科外来を担当している若手医師のみなさんにアンケートを行い、その中から「しびれ」に対する日常診療での疑問や、「しびれ」で実際に対応に困った疾患など、16項目を集めてみました。そして、その16項目の疑問に、それぞれの分野で臨床・研究に活躍されている先生方に、専門医の立ち位置から、若手医師の目線を意識したお答えをいただいています。さらに、読者の総合診療医の立場で検査も含めてどこまでアプローチすべきか、専門医にいつコンサルトすべきかなども併せて、明快にわかりやすくご解説いただきました。
「しびれ」への対応は確かに難しいですが、日常診療では「しびれ+α」の「α」を見つけ出すことで、鑑別診断が絞れる症例をしばしば経験します。総論(p.140〜)では、それらの「しびれ+α」のキーワードをまとめさせていただき、「しびれ」へのアプローチの1つの方法を提示させていただくと同時に、16項目への導入としました。