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特集 しびれQ&A—ビビッとシビれるクリニカルパール付き! 【しびれ診療のQに答えます!】
Q4 しびれに関わる画像の読み方を知りたいです。
著者: 三宅亮1 服部高明1
所属機関: 1東京医科歯科大学 脳神経病態学分野
ページ範囲:P.158 - P.161
文献購入ページに移動繰り返す中枢神経症状の既往があり、
腹部から両下肢のしびれを呈した1例
患者:35歳、女性。
主訴:腹部〜両下肢のしびれ。
現病歴:4カ月前に両足底と左下肢後面に軽いしびれを自覚した。入浴すると症状が悪化し、症状は1カ月程度続いたが、その後自然に軽快した。2日前から下腹部、両大腿から両足先にかけてのビリビリとしたしびれ感を自覚したため受診。
診察所見:
一般身体所見:特記すべき事項なし。
神経学的所見:臍より遠位の腹部・両下肢に、末梢神経の支配域には沿わない分布でジンジンとしたびまん性の異常感覚があり、両足底には軽度の触覚・温痛覚低下を認めた。徒手筋力テストで下肢の筋力低下はなく、深部腱反射は四肢で軽度低下、Babinski反射は陰性であった。
検査所見:血液検査に特記すべき異常所見なし。髄液検査では細胞数2/μL、髄液蛋白52mg/dL、IgG index 1.71、オリゴクローナルバンド陽性であった。胸髄MRI(図1)および脳MRI(図2)を示す。
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