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特集 しびれQ&A—ビビッとシビれるクリニカルパール付き! 【しびれ診療のQに答えます!】
Q9 血液疾患、膠原病に合併したニューロパチーの診断は?
著者: 八木洋輔1
所属機関: 1東京医科歯科大学 脳神経病態学分野〈脳神経内科〉
ページ範囲:P.178 - P.180
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患者:気管支喘息の既往のある30代、男性。
主訴:右下肢のしびれ感、筋力低下。
現病歴:初診の2カ月ほど前から気管支喘息の症状が増悪傾向であった。約1週間前から右足底にしびれ感が出現し、右下腿に拡大した。その数日後には右足関節の背屈が困難となり、同時期に左足底のしびれ感も自覚するようになったため、紹介受診となった。
既往歴:3年前から気管支喘息で内服および吸入薬で加療中。
生活歴:喫煙歴なし、飲酒歴なし、アレルギー歴は花粉・ハウスダスト。
意識状態:意識清明。
身体所見:右下肢筋力低下。足関節は背屈、底屈共にMMT(徒手筋力テスト)2レベル。右下腿で触覚および温痛覚低下。左足趾(足底側)に異常感覚。
検査所見:WBC 11,900 /μL(Eos 55%)、CRP 0.7mg/dL、IgE 2,800IU/mL。
患者:気管支喘息の既往のある30代、男性。
主訴:右下肢のしびれ感、筋力低下。
現病歴:初診の2カ月ほど前から気管支喘息の症状が増悪傾向であった。約1週間前から右足底にしびれ感が出現し、右下腿に拡大した。その数日後には右足関節の背屈が困難となり、同時期に左足底のしびれ感も自覚するようになったため、紹介受診となった。
既往歴:3年前から気管支喘息で内服および吸入薬で加療中。
生活歴:喫煙歴なし、飲酒歴なし、アレルギー歴は花粉・ハウスダスト。
意識状態:意識清明。
身体所見:右下肢筋力低下。足関節は背屈、底屈共にMMT(徒手筋力テスト)2レベル。右下腿で触覚および温痛覚低下。左足趾(足底側)に異常感覚。
検査所見:WBC 11,900 /μL(Eos 55%)、CRP 0.7mg/dL、IgE 2,800IU/mL。
参考文献
1)Vallat JM, et al : The wide spectrum of pathophysiologic mechanisms of paraproteinemic neuropathy. Neurology 96(5) : 214-225, 2021. PMID 33277411
2)Jeong J, et al : Neurolymphomatosis ; a single-center experience of neuromuscular manifestations, treatments, and outcomes. J Neurol Mar 268(3) : 851-859, 2021. PMID 33098033
3)Sato R : Malignant lymphoma involving peripheral nervous system and skeletal muscle. Brain Nerve 73(10) : 1099-1106, 2021. PMID 34615747
4)Staff NP, et al : Chemotherapy-induced peripheral neuropathy ; a current review. Ann Neurol 81(6) : 772-781, 2017. PMID 28486769
5)長坂憲治:ANCA関連血管炎の診療ガイドライン.日本臨牀 80(8) : 1270-1280, 2022.
6)森恵子,他:Sjögren症候群.日内会誌 99(8) : 1764-1772, 2010.
7)河内泉,他:[あの病態ってもしや……?ダイジェスト“IgG4関連疾患”]神経内科疾患(肥厚性硬膜炎など).診断と治療 104(4) : 425-431, 2016.
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