文献詳細
文献概要
What's your diagnosis?[243]
お酢を足せば少ないはずなのに…
著者: 浜田禅1 風間亮1 牧隆太郎1 北村大1 浅川麻里1
所属機関: 1堺市立総合医療センター 総合内科
ページ範囲:P.254 - P.258
文献購入ページに移動患者:67歳、男性
主訴:粘液便
現病歴:もともと便秘でセンナエキスを服用していた。1カ月前に便秘が増悪したため下剤を増量した頃から、卵の白身のような粘液便が出現した。下剤を中止して整腸薬(近医処方)を服用したが改善せず、赤い粘液便が出現するようになった。3時間に1回程の排便回数であり、食事に関係なく夜間も認めた。食欲はやや低下し、今回で約5kg体重が減少した。近医より精査目的に当院の外来に紹介受診となった。腹痛、嘔気・嘔吐、しぶり腹、腹部膨満感、頻尿・排尿時痛、咳・痰、熱・寒気・盗汗などはなかった。
併存症:Parkinson病、変形性頸椎症、うつ病
既往歴:脳梗塞(後遺症なし)
内服薬:レボドパ、ドンペリドン、クロピドグレル、エスシタロプラム、ミルタザピン、ブロチゾラム、サナクターゼ、ビフィズス菌製剤、その他漢方・サプリメントの使用なし
アレルギー:なし
嗜好歴:喫煙20本/日(20〜38歳)、飲酒 なし
海外渡航:なし
性交歴:機会は全くなし
参考文献
掲載誌情報