文献詳細
文献概要
特集 —自信がもてるようになる!—エビデンスに基づく「糖尿病診療」大全—新薬からトピックスまで 【Ⅰ章】「薬物療法」の新スタンダード
❼インスリンとさまざまな配合注射剤—比較的新しい注射剤と総合診療医が活用する注射剤
著者: 岩田葉子1 弘世貴久1
所属機関: 1東邦大学医療センター大森病院 糖尿病・代謝・内分泌センター
ページ範囲:P.285 - P.287
文献購入ページに移動放置していた糖尿病が悪化し職場健診で指摘された一例
患者:59歳、男性。身長172cm、体重86kg(BMI 29.0kg/m2)。
家族歴:父が糖尿病
現病歴:5年前に糖尿病と診断され内服開始となるも、血糖値が改善したため数カ月で通院中断した。職場健診は毎年受診し、3年前から血糖高値を指摘されたが、多忙で放置していた。前年
の健診でHbA1c 8.6%、本年はHbA1c 10.4%、空腹時血糖値202mg/dLとなり、産業医に指示され来院した。在宅勤務が増え活動量が減るとともに、食事量が増え間食も習慣化し、体重はこの1年で6kg増加した。今回の健診で脂質異常症も指摘されたが、他は異常なし。夜間頻尿・倦怠感などの自覚症状はない。どのような処方で治療開始するか?
参考文献
掲載誌情報