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特集 —自信がもてるようになる!—エビデンスに基づく「糖尿病診療」大全—新薬からトピックスまで 【Ⅱ章】基本が大事!ちゃんとできてる?“おさらい”糖尿病診療
❸血糖自己測定(SMBG)と持続グルコース測定(CGM)
著者: 安藤精貴1 西村理明1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学 糖尿病・代謝・内分泌内科
ページ範囲:P.296 - P.297
文献購入ページに移動糖尿病治療を数年行っているが血糖コントロールの改善が乏しい一例
患者:51歳、男性。BMI 25kg/m2。
家族歴:母親が糖尿病。
現病歴:39歳時に、健康診断で高血糖を指摘され、総合病院を受診し2型糖尿病と診断された。経口血糖降下薬が開始され、徐々に内服薬が追加されたが、3剤内服(メトホルミン1,500mg、テネリグリプチン20mg、ダパグリフロジン10mg)しても血糖コントロールが改善せず、当院へ紹介された。少量の基礎インスリン導入時に、持続グルコース測定(continuous glucose monitoring:CGM)も開始した。その結果、食後高血糖の是正が不十分であることが判明したため、GLP-1受容体作動薬を追加して良好な血糖コントロールを達成した。
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