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文献詳細

雑誌文献

総合診療33巻3号

2023年03月発行

文献概要

特集 —自信がもてるようになる!—エビデンスに基づく「糖尿病診療」大全—新薬からトピックスまで 【Ⅱ章】基本が大事!ちゃんとできてる?“おさらい”糖尿病診療

❿—2型糖尿病の治療—運動療法

著者: 田村好史12

所属機関: 1順天堂大学大学院 代謝内分泌内科学/スポートロジーセンター 2順天堂大学国際教養学部 グローバルヘルスサービス

ページ範囲:P.314 - P.315

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◦血糖コントロールがよければ運動療法は勧めなくてもよいのか?
 2型糖尿病治療において、食事・運動療法は重要な役割を担っている。近年では、糖尿病に対する経口薬が普及し、運動療法を行わなくても血糖値を低下させることが可能となってきた。しかしながら、もし血糖コントロールが良好であることを理由に、患者に運動療法を勧めず、患者が運動不足となれば、どうなるであろうか?
 運動不足はさまざまな疾患のリスクを増加させることが知られており、運動療法は、糖尿病のコントロールの良し悪しにかかわらず、禁忌でなければ全員にお勧めすべき治療法なのである。もう少し広く言えば、糖尿病患者であるかどうかにかかわらず、本稿を読んでいるあなた自身も含め、基本的にはどのような人でも運動療法(正確には身体活動量を増やすこと)が勧められる。

参考文献

1)日本糖尿病学会(編):糖尿病診療ガイドライン2019. 南江堂,2019.
2)『プラクティス』編集委員会(企画),田村好史(編著):プラクティス・セレクション 今度こそできる! 糖尿病運動療法 サイエンス&プラクティス.医歯薬出版,2018.
3)Dasgupta K, et al: Physician step prescription and monitoring to improve ARTERial health (SMARTER) ; a randomized controlled trial in patients with type 2 diabetes and hypertension. Diabetes Obes Metab 19(5) : 695-704, 2017. PMID 28074635

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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