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特集 —自信がもてるようになる!—エビデンスに基づく「糖尿病診療」大全—新薬からトピックスまで 【Ⅱ章】基本が大事!ちゃんとできてる?“おさらい”糖尿病診療
⓫いろいろな世代の糖尿病
著者: 荒田尚子1
所属機関: 1国立成育医療研究センター 周産期母性診療センター母性内科
ページ範囲:P.316 - P.318
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就職して転居し紹介となった2型糖尿病をもった20代女性の一例
患者:22歳、女性
家族歴:両親ともに糖尿病あり
現病歴:14歳の学校検診で尿糖陽性を認め、小児内分泌代謝専門医のもと、肥満の改善とメトホルミン内服でHbA1c 6.5%前後にコントロールされていた。就職を機に転居し、内科へ紹介となった。
月経周期は35〜45日。喫煙歴・飲酒歴なし。彼氏はいない。
現症:身長154cm、58kg。血圧100/56mmHg。
対応:生活習慣の改善とメトホルミンを中心に、メタボリック症候群に留意しつつ肥満の改善を目指して治療を継続する。挙児可能年齢であり、月経に伴う体重や食欲の変動、プレコンセプションケア(後述)を行いつつ、治療中断がないように対応することが重要である。
就職して転居し紹介となった2型糖尿病をもった20代女性の一例
患者:22歳、女性
家族歴:両親ともに糖尿病あり
現病歴:14歳の学校検診で尿糖陽性を認め、小児内分泌代謝専門医のもと、肥満の改善とメトホルミン内服でHbA1c 6.5%前後にコントロールされていた。就職を機に転居し、内科へ紹介となった。
月経周期は35〜45日。喫煙歴・飲酒歴なし。彼氏はいない。
現症:身長154cm、58kg。血圧100/56mmHg。
対応:生活習慣の改善とメトホルミンを中心に、メタボリック症候群に留意しつつ肥満の改善を目指して治療を継続する。挙児可能年齢であり、月経に伴う体重や食欲の変動、プレコンセプションケア(後述)を行いつつ、治療中断がないように対応することが重要である。
参考文献
1)日本糖尿病学会:糖尿病治療ガイド2022-2023. 文光堂,2022. 〈専門学会の示すポイントがまとまっている〉
2)日本糖尿病・妊娠学会:妊婦の糖代謝異常 診療・管理マニュアル 第3版.メジカルビュー社,2021. 〈妊娠関連の糖代謝異常についてQ&Aで詳しく書かれている〉
3)日本糖尿病学会:妊婦の糖代謝異常.糖尿病診療ガイドライン2019. pp.283-304,南江堂,2019. http://www.jds.or.jp/modules/publication/index.php?content_id=4(2023年2月3日現在) 〈日本糖尿病学会の診療ガイドライン〉
4)Wahabi HA, et al: Systematic review and meta-analysis of the effectiveness of pre-pregnancy care for women with diabetes for improving maternal and perinatal outcomes. PLoS One 15(8) : e0237571, 2020. PMID 32810195 〈妊娠前の糖尿病のヘルスケアの妊娠転帰に対する効果の系統的レビューとメタ解析〉
5)Kawasaki M, et al: Risk factors during the early postpartum period for type 2 diabetes mellitus in women with gestational diabetes. Endocr J 67(4) : 427-437, 2020. PMID 31969529 〈日本の多施設妊娠糖尿病の産後糖尿病発症リスクの解析〉
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