文献詳細
文献概要
投稿 Update'23
末期腎不全期の糖尿病治療では、DPP-4阻害薬よりGLP-1受容体作動薬を選ぶべきか?—最新研究より
著者: 大城譲1
所属機関: 1おもろまちメディカルセンター 内科
ページ範囲:P.341 - P.342
文献購入ページに移動 DPP-4(ジペプチジルペプチダーゼ-4)阻害薬は、単剤では低血糖が起こりにくいことなどから、初期の糖尿病薬物療法での投与が急速に拡大した。しかし、そうした傾向のなかで、注意すべき研究が報告されたので紹介する。
DPP-4阻害薬と、GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)受容体作動薬は、主要な作用機序は共通とされている糖尿病治療薬である。この両薬剤を、末期腎不全患者で比べた場合、予後に大きな差が生じることが報告された(台湾での後ろ向きコホート研究である)1)。
DPP-4阻害薬と、GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)受容体作動薬は、主要な作用機序は共通とされている糖尿病治療薬である。この両薬剤を、末期腎不全患者で比べた場合、予後に大きな差が生じることが報告された(台湾での後ろ向きコホート研究である)1)。
参考文献
1)Chen JJ, et al : Association of glucagon-like peptide-1 receptor agonist vs dipeptidyl peptidase-4 inhibitor use with mortality among patients with type 2 diabetes and advanced chronic kidney disease. JAMA Netw Open 5(3) : e221169, 2022. PMID 35254430
2)花房規男,他: わが国の慢性透析医療の現況 (2020年12月31日現在).透析会誌 54(12) : 611-657, 2021.
3)Taylor SI, et al : Pharmacological treatment of hyperglycemia in type 2 diabetes. J Clin Invest 131(2) : e142243, 2021. PMID 33463546
掲載誌情報