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文献詳細

雑誌文献

総合診療33巻4号

2023年04月発行

文献概要

オール沖縄!カンファレンス|レジデントの対応と指導医の考えVer.2.0・75

若年男性の倦怠感

著者: 上原里依1 平良翔吾1 徳田安春2

所属機関: 1友愛医療センター 内科 2臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄センター

ページ範囲:P.497 - P.500

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CASE
患者:39歳、男性、ダンサー。
主訴:全身倦怠感、関節痛。
既往歴:特になし。
家族歴:特記事項なし。
内服歴:定期内服なし。輸血歴:なし。
飲酒歴:ワイン1杯 /月。喫煙歴:なし。
その他:ピアスなし、刺青なし。
現病歴:受診4週間ほど前から倦怠感を自覚するようになった。しかし、日常的に体を動かす職業で、過労によるものだと思い様子をみていた。次第に疲労感が強くなり、全身の関節のこわばりを自覚するようになった。症状は特に朝方や、安静からの動き出し始めに強かった。その後、事務作業ですら臥位でないとできないほど症状の悪化を認め、近医を受診して、精査目的に当院を紹介受診した。
 当院受診時には症状はピークを越えて改善傾向にあり、軽度の倦怠感のみ持続していた。経過中に発熱や呼吸器症状、消化器症状は認めなかった。

参考文献

1)中牟田誠:検査値の読み方 肝炎発症前より経過が追えた急性B型肝炎の1例.臨消内科28(11) : 1555-1559, 2013.
2)矢野右人:B型肝炎ウイルス.肝胆膵37 : 741, 1998.
3)三田英治(編著):必ず役立つ!肝炎診療バイブル,改訂5版.pp101-134,メディカ出版,2021.
4)日本肝臓学会,他(編):B型肝炎治療ガイドライン,第4版.pp1-86,日本肝臓学会,2022.
1)佐仲雅樹:理論と直感で危険なサインを見抜く.カイ書林,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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