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文献概要
特集 —疾患別“イルネススクリプト”で学ぶ—「腹痛診療」を磨き上げる22症例
扉
著者: 藤沼康樹1
所属機関: 1医療福祉生協連 家庭医療学開発センター
ページ範囲:P.516 - P.517
文献購入ページに移動プライマリ・ケア診療において、腹痛は最も「診断エラー」を生じやすい症状と言われています*。
また近年、主に病院救急での腹痛診療においては、造影CT検査の実施が重視されてきており、病院への紹介の閾値が以前より下がっている印象があります。
したがって、腹痛診療の能力の維持が、診療の場によっては困難になってきています。
「イルネススクリプト(illness script)」は、患者像や診療の場といったコンテキストをベースに、発症の仕方→症状・身体所見→検査→診断→治療までを時間経過に沿ったある種の“ストーリー”と捉えて長期記憶として構築され、臨床推論に活用されるものです。
経験ある医師のイルネススクリプトを知ることは、自分自身の腹痛診療の振り返りや見直しにつながることが期待されます。
そこで本特集では、プライマリ・ケア外来診療における腹痛診療で“ピットフォール”になりやすい疾患のイルネススクリプトを紹介し、それを読み込むことによって、紹介や転医のあとに「あっ、しまった!」と思わずに済むような知識を得たり、ブラッシュアップすることを目指します。
また近年、主に病院救急での腹痛診療においては、造影CT検査の実施が重視されてきており、病院への紹介の閾値が以前より下がっている印象があります。
したがって、腹痛診療の能力の維持が、診療の場によっては困難になってきています。
「イルネススクリプト(illness script)」は、患者像や診療の場といったコンテキストをベースに、発症の仕方→症状・身体所見→検査→診断→治療までを時間経過に沿ったある種の“ストーリー”と捉えて長期記憶として構築され、臨床推論に活用されるものです。
経験ある医師のイルネススクリプトを知ることは、自分自身の腹痛診療の振り返りや見直しにつながることが期待されます。
そこで本特集では、プライマリ・ケア外来診療における腹痛診療で“ピットフォール”になりやすい疾患のイルネススクリプトを紹介し、それを読み込むことによって、紹介や転医のあとに「あっ、しまった!」と思わずに済むような知識を得たり、ブラッシュアップすることを目指します。
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