総合診療33巻5号

2023年05月発行

特集 —疾患別“イルネススクリプト”で学ぶ—「腹痛診療」を磨き上げる22症例 【症例集Ⅰ】小児×腹痛

❷機能性消化管疾患

著者： 渥美ゆかり¹

所属機関： ¹兵庫県立尼崎総合医療センター 小児科

ページ範囲：P.534 - P.535

Case
患者：13歳、女児。生来健康。
主訴：腹痛
既往歴・薬剤歴・アレルギー歴：特記事項なし
家族歴：母；片頭痛
現病歴：受診1週間前から、腹部の違和感を訴えていた。通学は可能であったが、徐々に食事量が減ってきた。受診当日は臍周囲の痛みが強く、1時間トイレにこもっている様子であり、外来を受診した。
身体所見：身長160 cm、体重45 kg。意識清明、体温36.5℃、血圧110/85 mmHg、脈拍数82回/分・整、呼吸数17回/分、SpO₂ 98％（室内気）。

参考文献

1）奥見裕邦：機能性消化管疾患の最近の話題．子の心とからだ 30（4） : 462-465, 2022.

2）Karakan T, et al : Gut-Brain-Microbiota Axis ; Antibiotics and Functional Gastrointestinal Disorders. Nutrients 13（2） : 389, 2021. PMID 33513791

3）日本小児心身医学会（編）：小児心身医学会ガイドライン集，改訂第2版．2015．

4）Hyams JS, et al : Functional Disorders ; Children and Adolescents. Gastroenterology 150（6） : 1456-1468, 2016. PMID 27144632