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特集 —疾患別“イルネススクリプト”で学ぶ—「腹痛診療」を磨き上げる22症例 【症例集Ⅱ】若い女性×腹痛
❶Fitz-Hugh-Curtis症候群
著者: 柴田綾子1 志水太郎2
所属機関: 1淀川キリスト教病院 産婦人科 2獨協医科大学病院 総合診療科
ページ範囲:P.538 - P.539
文献購入ページに移動患者:23歳、女性。特記すべき既往歴なし。
主訴:右上腹部痛
併存症・薬剤歴・アレルギー歴:特記事項なし
現病歴:3日前、朝起きた時に右季肋部に違和感を覚えた。寝違えたと思って様子をみていたが改善せず、少しずつ悪化してきたため心配になり、近医内科を受診した。車で受診したが、その際の振動でも右季肋部あたりに響く痛みがあり、歩行時は特に階段で限局した痛みがあるようであった。深呼吸すると、痛みが強くなる。悪心・嘔吐や咳、発熱、腹痛、食欲低下、下痢、便秘、血便は認めない。
身体所見:160 cm、体重52 kg。意識清明、呼吸数20回/分、脈拍数80回/分・整、血圧98/70 mmHg、体温36.8℃、SpO2 98%(室内気)。
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