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文献詳細

雑誌文献

総合診療33巻5号

2023年05月発行

文献概要

特集 —疾患別“イルネススクリプト”で学ぶ—「腹痛診療」を磨き上げる22症例 【症例集Ⅱ】若い女性×腹痛

❷卵巣出血

著者: 山里一志1

所属機関: 1練馬光が丘病院 総合救急診療科・総合診療部門

ページ範囲:P.540 - P.541

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Case
患者:19歳、女性。生来健康。
主訴:下腹部痛
既往歴・併存症・薬剤歴・アレルギー歴:特記事項なし
現病歴:受診当日18時頃、夕食後に突然、下腹部に強い痛みを感じた。痛みは急激に増悪して脂汗が滲むほどであったが、安静にしているとやや軽減し、最大時の半分ほどの強さとなった。痛みに波はなく、右側で強く、部位の移動や悪心・嘔吐、心窩部痛、発熱、便性状の変化はなかった。腹筋に力を込めると痛みが増すため、当初は「腹筋がつったのか?」と思ったとのこと。痛みが持続するため、同日23時に救急外来を受診した。
身体所見:身長150.7 cm、体重57.3 kg。意識清明、体温36.3℃、血圧122/85 mmHg、脈拍数78回/分・整、呼吸数16回/分、SpO2 98%(室内気)。

参考文献

1)平島修:Appe7plusでキメる!—McBurney点、Lanz点、Rovsing徴候、閉鎖筋(obturator)徴候;虫垂炎appendicitis(Part.3), 2020. https://youtu.be/XOEcE3S1o6M(2023年4月3日現在)
2)Medvediev MV, et al : Hemorrhagic corpus luteum ; clinical management update. Turk J Obstet Gynecol 17(4) : 300-309, 2020. PMID 33343977
3)Barel O, et al : Clinical and laboratory presentation of hemorrhagic corpus luteum. J Gynecol Surg 24(1) : 11-16, 2008.
4)Takada T, et al : Diagnostic usefulness of Carnett's test in psychogenic abdominal pain. Intern Med 50(3) : 213-217, 2011. PMID 21297322

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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