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文献詳細

雑誌文献

総合診療33巻5号

2023年05月発行

文献概要

特集 —疾患別“イルネススクリプト”で学ぶ—「腹痛診療」を磨き上げる22症例 【症例集Ⅲ】若い男性×腹痛

❹1型糖尿病

著者: 中島央律紗1 藤原元嗣1 多胡雅毅1

所属機関: 1佐賀大学医学部附属病院 総合診療部

ページ範囲:P.554 - P.555

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Case
患者:36歳、男性 主訴:倦怠感、腹痛
既往歴・薬剤歴・アレルギー歴:特記事項なし
現病歴:1週間ほど前から、倦怠感・腹痛を自覚した。4日前に近医を受診し、「急性胃腸炎」と診断され整腸薬を処方された。その後も症状は改善せず、徐々にぐったりしてきたため、心配した妻が本人を連れて救急外来を受診した。
身体所見:身長168 cm、体重65 kg。傾眠傾向あり。体温36.4℃、血圧120/78 mmHg、脈拍数90回/分、呼吸数20回/分、SpO2 98%(室内気)。

参考文献

1)日本糖尿病学会(編著):糖尿病診療ガイドライン2019.南江堂,2019.
2)今川彰久,他:1型糖尿病調査研究委員会報告—劇症1型糖尿病の新しい診断基準.糖尿病 55(10) : 815-820, 2012.
3)Umpierrez GE, et al : Abdominal pain in patients with hyperglycemic crises. J Crit Care 17(1) : 63-67, 2002. PMID 12040551
4)田嶼尚子,他:1型糖尿病の実態調査,客観的診断基準,日常生活・社会生活に着目した重症度評価の作成に関する研究.厚生労働科学研究費補助金 厚生循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業 平成28〜29年度総合研究報告書,2018.
5)川崎英二,他:急性発症1型糖尿病の診断基準(2012)の策定—1型糖尿病調査研究委員会(劇症および急性発症1型糖尿病分科会)報告.糖尿病 56(8) : 584-589, 2013.
6)田中昌一郎,他:緩徐進行1型糖尿病(SPIDDM)の診断基準(2012)—1型糖尿病調査研究委員会(緩徐進行1型糖尿病分科会)報告.糖尿病 56(8) : 590-597, 2013.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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