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特集 知っておくべき!モノクロな薬たち(注:モノクローナル抗体の話ですよ〜) 【第2部 これは知っておきたい!モノクロな薬たち(腫瘍性疾患)】
❷EGFR腫瘍に使用されるモノクローナル抗体—セツキシマブ、パニツムマブ、ネシツムマブ、セツキシマブ サロタロカン
著者: 佐藤浩昭1
所属機関: 1筑波大学附属病院水戸地域医療教育センター・水戸協同病院 呼吸器内科
ページ範囲:P.690 - P.693
文献購入ページに移動患者:50歳台、男性。重喫煙歴があり、検診のため受診した際に、右肺に進行扁平上皮癌および両肺に多数の転移があることが判明した。免疫チェックポイント阻害薬を含む化学療法を実施し、病巣の縮小が確認された。しかし半年経過時点で、原発巣および転移病巣の再増大が確認された。全身状態は良好で、体重減少もない。肺に線維化病変はなく、肝腎機能も正常範囲内だった。抗腫瘍薬のシスプラチンとゲムシタビンとの併用で、ネシツムマブの投与を開始した。ネシツムマブの投与でinfusion reactionはなく、電解質異常についても十分注意して経過観察中である。
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