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オール沖縄!カンファレンス|レジデントの対応と指導医の考えVer.2.0・77
胸水の原因は、胸ではないかもしれない!
著者: 中村一希1 與那嶺尚絵1 嵩原安彦1 徳田安春2
所属機関: 1沖縄協同病院 2臨床研修病院群プロジェクト 群星沖縄センター
ページ範囲:P.741 - P.745
文献購入ページに移動患者:41歳、女性。
現病歴:X-1年に下腹部痛をきっかけに当院産婦人科を受診し、多発子宮筋腫の診断となり通院を継続していた。子宮筋腫は造影MRI検査で悪性所見はなく、経過観察されていた。下腹部痛は月に1〜2回ほど出現し、数日で自然軽快していた。X年11月3日頃から右胸の違和感と呼吸困難感を自覚し、11月8日に近医を受診したところ、胸部X線検査で右胸水が疑われたため当院紹介となった。11月10日に当院内科外来を受診した。最終月経はX年10月末からの1週間。経過中に発熱は認めなかった。
既往歴:多発子宮筋腫。その他、特記すべき既往歴なし。
家族歴:母親が乳がん。
内服歴:サプリメントを含め内服なし。
アレルギー歴:特記事項なし。
生活歴:喫煙歴なし。周囲に喫煙者なし。飲酒は機会飲酒。職業は介護職。未婚で妊娠・出産歴なし。
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