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文献詳細

雑誌文献

総合診療33巻7号

2023年07月発行

文献概要

特集 “消去法”で考え直す「抗菌薬選択」のセオリー—広域に考え、狭域に始める 【抗菌薬選択クイズⅠ】“消去法”で絞り込む抗菌薬選択

❻腸管感染症

著者: 中村(内山)ふくみ1

所属機関: 1東京都立墨東病院 感染症科

ページ範囲:P.799 - P.803

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 腸管感染症に対する抗菌薬は、想定される原因菌と患者背景によって投与するか否かを判断する。本稿では、腸管感染症のなかでも「急性下痢症(発症から14日間以内で、軟便または水様便が普段の排便回数よりも1日3回以上増加している状態)」への対応について考え方を整理する。

参考文献

1)野溝崇史,他:感染性腸炎—「急性胃腸炎」の診断は誤診の王様.medicina 58(4) : 142-145, 2021. 〈腸管感染症診療のエッセンスがまとめられている〉
2)Cunha BA, et al : Legionnaires' disease. Lancet 387(10016) : 376-385, 2016. PMID 26231463 〈レジオネラ症の総説〉
3)厚生労働省健康局結核感染症課:抗微生物薬適正使用の手引き 第二版.厚生労働省健康局結核感染症課,2019. https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000573655.pdf(2023年6月12日現在) 〈腸管感染症に対する抗菌薬適正使用のガイドライン〉
4)中村(内山)ふくみ:下痢.感染と抗菌薬23(2) : 123-128, 2020. 〈渡航者下痢症のまとめであるが、胃腸炎mimicな疾患も解説している〉
5)細田智弘:感染性腸炎—Clostridioides difficile腸炎を含む.内科129(4) : 771-775, 2022. 〈腸管感染症診療のエッセンスがCD腸炎を含めてまとめられている〉
6)JAID/JSC感染症治療ガイド・ガイドライン作成委員会:腸管感染症. JAID/JSC感染症治療ガイド2019,ライフサイエンス出版,2019. 〈日本感染症学会・日本化学療法学会による腸管感染症治療ガイドライン〉
7)DuPont HL : Acute infectious diarrhea in immunocompetent adults. N Engl J Med 370(16) : 1532-1540, 2014. PMID 24738670 〈腸管感染症診療のエッセンスがまとめられている〉
8)Polage CR, et al : Nosocomial diarrhea ; evaluation and treatment of causes other than Clostridium difficile. Clin Infect Dis 55(7) : 982-989, 2012. PMID 22700831 〈入院患者の急性下痢症に関する必読の総説〉

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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